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 「オトコが育児に参加するのが当たり前」の時代に変わりつつある。旬の経営者や学者、プロフェッショナルたちも、自らの育児方針や育休取得についてパブリックに言及することが増えてきた。優秀なリーダーたちは、我が子にどんな教育を与えようとしているのか。また自身はどう育てられたのか。そしてなぜ、育児について語り始めたのか。

 連載32回目に登場するのはHRテック・人材サービスを展開するネオキャリアの西澤亮一社長。3児の子煩悩パパでもある。平日は仕事で忙しくしているが、1年の中でいくつか子どもたちとの信頼関係を構築するようなイベントを設けている。一体、どういうものなのだろうか。話を聞いた。

 なお西澤氏は2019年9月2日~5日に京都で開催される「ICCサミット KYOTO 2019」のプログラム「『子育て経営学』―私たちは子供をどう育てていくのか?(シーズン2)」に登壇する予定だ。本連載にも登場した日米のベンチャー企業の発掘・育成を手がけるWiLの創業経営者・伊佐山元氏らとともに、子育てと経営の共通点などについて語り合う。

ネオキャリア代表取締役 西澤亮一(にしざわ・りょういち)氏
1978年北海道生まれ。日本大学商学部卒業後、2000年に投資会社に入社。同社に入社した同期9人でネオキャリアを設立し、取締役に就任。中途採用支援事業に挑むも、設立後1年半で4000万円の赤字を抱え、一時は倒産の危機に陥る。2002年、同社の代表取締役に就任し、経営再建に奔走。就任直後から単月黒字化を達成し、1年半で累積債務を解消。以後、「HR Tech、人材、グローバル、ヘルスケア」の領域で成長を続け、現在グループ会社33社、従業員数3600人超の規模で展開する。著書は『世界を動かすアブローダーズ』(ダイヤモンド社)など。東京都在住。妻、8歳の長男、6歳の次男、4歳の長女の5人暮らし。(取材日/2019年6月24日、撮影/鈴木愛子、ほかも同じ)
本連載に登場した、気鋭のビジネスリーダーやプロフェッショナルなど10人の子育て論をまとめた『子育て経営学』

HRテック・人材サービスを展開し、急成長を遂げるネオキャリアの社長、西澤さんは3児の子煩悩パパでもあるそうですね。

西澤氏(以下、西澤):はい。子どもは3人欲しいと思っていたので、希望通りになりました。

 私は北海道の田舎育ちで、父も母もそれぞれ7人兄弟で、いとこは30人近くいる大家族。家族経営で地域に根ざした飲食店を経営していて、ご飯は店舗で大勢で食べる。そんなにぎやかな団らんが日常風景だったので、兄弟は多いほうがいいなと思っていました。

3人のお子さんは、それぞれに個性が違いますか。

西澤:全く違います。長男は、本が大好きなタイプ。幼稚園の頃から友だちと遊ぶよりも本を広げているような子どもで、小学校に入ってからも休み時間には図書室にこもるほどです。今は友だちもたくさんできて、体を動かすのも大好きなようで、最近では本気でサッカーにのめり込んでおり、家の中では常に次男とサッカーや野球ごっこをやっています。

 次男は、好きなことに対して徹底してのめり込むタイプです。私に似て、ちょっと変わり者です(笑)。長女はまだ小さいので、個性が見えてくるのはこれからですね。

 3人の子育てで共通しているのは、1歳半くらいの時期にモンテッソーリ教育のプレスクールに通わせたことです。たまたま近くに通いやすい園があって、子どもたち一人ひとりの興味関心を伸ばす方針に共感しました。

 妻が1人で育児を抱え込んでしまわないように、という思いもありました。

西澤家の子育ての最大の特徴は何ですか。

西澤:自分でもユニークだと思うのは、3人の子どもたちに異なるパターンの教育環境を与えたことです。長男は地元の公立小に進みましたが、次男は幼稚園受験をして国立の学校へ。長女も受験して私立の幼稚園に通わせています。

なぜ、3人とも異なる環境にしたのでしょう。