野球はフォロワーシップ、ラグビーはリーダーシップ

為末:「④チーム系」は役割分担で結果を出すので、組織で力を発揮するスキルが磨かれます。ただチーム競技の中でも、ゲーム中の監督の権限が大きい競技と小さい競技に分かれていて、大きい競技ではフォロワーシップが育まれやすく、小さい競技はリーダーシップが育ちやすい、というのが僕の分析です。

 前者には野球が当てはまりますが、競技人口の多い割に、野球経験のある経営者は意外と少ないですよね。一方、後者に当てはまるラグビーやアメフトをやっていた経営者は実に多い。そんな違いがあります。

 ただ、野球には個人競技的な要素も強くて、ピッチャーがたった1人で勝利を決めることもできたり、打順が平等に回ったりと、個人プレーの力を磨きやすい競技でもあります。

そのように競技ごとに特性を考えながら、自分の子どもに身につけさせたい経験から選んでいくといいのでしょうか。

為末:ただ、1番重要なのは子どもが興味を持って「深く入り込めること」です。やっぱり深く入り込めなければ、苦しいことを乗り越えようとする気持ちや、自分の限界を知る経験をつかむことはできません。

 まずはいろいろと体験させてみて、子どもの反応を見ながら、ガーッと入り込みそうなスポーツがあれば、それを始めてみる。特になければ、さきほどお話ししたような視点で、親が機会を与えてみる。そういう順番がいいと思います。

(インタビュー後編は2019年8月6日公開予定)

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