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妻の罪悪感を、いかに取り除くか

古俣:外部のサポートも積極的に使うようにしています。格安のベビーシッターさんに来てもらうこともありますし、最近は家の近くに一時保育を柔軟に利用できる保育園を見つけたので、週2回くらいお願いしています。

 僕が朝送り届けて、迎えは妻。次男も小学校に入ったばかりで手がかかる時期なので、妻とはできるだけ子育てを抱え込まないようにしようと話しています。

専業主婦の女性はつい「自分でやらなきゃ」と抱え込みがちになりますが、むしろどんどん外の力を借りようという方針なのですね。

古俣:大事なのは、妻の心身が安定することであって、そのための手段は何でも使えばいいと思っています。

 多分、妻だけに任せていると、「自分は働いていないのに、ほかの人に頼むのは気が引ける」と責任感や罪悪感を持ってしまうはずなので、そこは夫である自分の方から提案したほうがいいのかな、と。

 「子ども3人育てるのは大変なんだから、どんどん頼ろうよ」と事あるごとに言っています。

 毎日のことなので頑張りすぎず、ほどほどに手を抜くことも大事。疲れているときは「今日はテークアウトで済ませよう」と言ったりもしています。

 でも、こういうスタイルで妻をサポートできるようになったのも、この1年くらい。3年くらい前は週に4日か5日は会食で遅い帰宅が日常でした。

かなり強い意志が働かないと、そこまでは変わらないのではないでしょうか。やはり娘さんの誕生が大きなきっかけだったのですか。

古俣:実は出産の前に、妻が妊娠高血圧症になって入院したんです。そのまま出産まで入院となったので、突然、僕が“ワンオペ状態”になって1カ月ほど長男と次男の世話にコミットせざるを得なくなりました。

 直接やりとりすることが多いコーポレート部門にだけは事情を伝えて、リモートに切り替えました。当然、会食は全部キャンセルか延期をしてもらって、「オイシックス」のミールキットを大量に注文して食事づくりを乗り切りました。

 結果的に、育休を1カ月取ったような形になったんですが、心配したよりも問題なく仕事は回りましたね。以来、早く帰るペースが定着したという感じです。