全力で、子どもと遊ぶ

お子さんとはどんな遊びを。

高橋:積み木とか、機関車トーマスのクルクル回るオモチャとか。「やべー。そろそろ行かないと遅刻する」と焦りながらも、全力で遊んでいます。

日曜はどんな過ごし方をするのですか。

高橋:出かけることが多いですね。週替わりでいろんなところに出かけます。最近だと、上野動物園や横浜アンパンマンこどもミュージアム&モール、この1月には区主催の雪まつりに行って雪とたわむれました。

かなり積極的に父親業をしているんですね。

高橋:妻からすると、まだ足りないレベルだと思います。連休があっても、カレンダー通りに休める職業ではありませんから。

 僕が休日出勤した朝、妻が子どもを連れて散歩に出かけた時、親子で一緒に遊んでいる家庭を目にして「うちはパパが全然いない」と感じるわけです。だからこそ、家にいられる日は、全力で子育てをする。そういう気概でやるしかないです。

それでも、「週2回早く帰宅する働き方」を実現するには、相当の工夫が必要なのではないでしょうか。

高橋:後輩を早く育てることに注力しました。テレビの演出の仕事って、人に任せるのが難しい職種だとは思うんですが、そうはいっても協業なので、周りの人を巻き込みながら、いかに自分の仕事を効率化していくかを考えたんです。

 例えば「家、ついて行ってイイですか?」で今の僕の役割は、総勢70人いるディレクターから上がってくる映像をチェックして、直していくことなんです。

 僕の労働時間を長引かせないために重要なのは、上がってくる映像の質を高めて、直しの作業を少なくすること。つまり後輩ディレクターの育成が、僕が子育てに関わるためには不可欠なんです。

 だから、できるだけ丁寧に教えますし、感覚的な職人技になりがちな仕事こそ言語化する努力をしてきました。「テレビの演出で一人前になるには10年はかかる。背中を見て学べ!」とは言いたくなくて、できるだけスキルを効率よく伝承したいと思っています。

 昨年出版した『1秒でつかむ』という本に、マニアックな演出の極意を暑苦しいほど書いたのもスキルの伝承のため。「これ、読んでおいて」と後輩に渡せるような本を作りたかったんです。

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