自宅で動画を撮影、合間に娘のオムツ替え

すぐに新生活になじんだのですね。典型的な1日のスケジュールを教えてください。

長内:僕が担当するルーティンとして決まっているのは、娘が朝起きてすぐのお世話と、寝る前の入浴のサポートです。

 1日の流れとしては、毎朝、大体6時半になると娘が泣きだすので、僕が起きてミルクを作ります。その間、家中の暖房を付けて部屋を温めてから、オムツ替え。するとちょうどミルクが人肌まで冷めるので、ミルクをあげてから、母が用意してくれた朝食を、みんなでいただきます。

 その後、母を職場までクルマで送ってから、家に戻るのが朝8時半くらい。そこから僕の始業という感じで、まずはメールの対応をしてから、マイクセット(笑)。今日も、これから古巣の会社で研修に呼んでいただいているので、もう服にマイクを付けているんですが(笑)。こんな感じで、いつでも収録始められるようにしているんです。

 自宅では2階のスタジオで、1日10本以上、動画を撮っていますね。ずっと籠っていると疲れるので、2~3時間に1度くらいのペースで1階に降りて、コーヒーブレイクと娘のオムツ替えブレイクをします。昼食は各自で自由というルールにしているのですが、大体、僕が妻の分までついでに作ることが多いですね。

 午後も収録を続けますが、途中の15分間の昼寝も欠かせません。これは高校時代からの習慣で、伊藤忠時代もやっていました。

能率を上げるための仕事術ですね。

長内:昼寝をするのとしないのでは、全然違います。限られた労働時間の生産性をできるだけ上げていく。

 独立してからはなおさら「自分が倒れたら終わり」ですから、長くパフォーマンスを高め続けるためのセルフマネジメントに対する意識が高まりました。

 1日の仕事を終えるのは大体、24時前後なのですが、その間も子育て時間が挟まっています。18時半になると1階に降りて夕食をみんなで食べて、19時からは娘をお風呂に入れて、寝かしつける準備をしてから、20時頃にまた仕事に戻ります。

 収録のために、せっかく洗って乾かした髪に、またスタイリングジェルをつける羽目になるのですが、まぁ、しょうがないですね(笑)。

新生活の満足度はいかがですか。

長内:満足度は極めて高いんじゃないでしょうか。そして以前よりも、満足度は上がったと感じています。

 理由はいくつかあって、やはり一番は、最愛の娘を育てる時間をたっぷりとれること。僕はもちろんうれしいし、妻も両親も笑顔が増えました。自分以外の家族もみんな、「Win-Win-Win」だなと実感できているから、「これでよかったんだ」と素直に思えます。

 同時に、自分が仕事に集中できる生活も実現できています。教育系の動画コンテンツというのは、エンタメ系と違って、いきなりバズることはないけれど、少しでも役に立つものをコツコツとアップしていく日々の積み重ねが重要なんです。

 それができなければ絶対に生き延びられない。そんな危機感が常にあったので、継続性を担保できる今のライフスタイルにしてよかったと、心底思います。

 独立して数カ月間は首都圏で生活をしていたんですが、その頃はすぐに人に会える環境であるがゆえに、コンテンツのブラッシュアップよりも、営業活動やSNSでのPRばかりに気を取られていました。「これではいけない」と気づいて、コンテンツの中身を磨くことに集中できる環境にシフトしたんです。

 今は月1~2回、東京に出張して必要な打ち合わせをすれば、あとはリモートでやりとりすることで、外部との取引もスムーズにできています。

 先日、初めて「YouTube×書籍」というスタイルに挑戦する本「できるYouTuber式 Excel 現場の教科書」を出版したのですが、その制作作業もほぼ青森で完了できました(後編は3月12日に公開予定)。

本連載に登場した、気鋭のビジネスリーダーやプロフェッショナルなど10人の子育て論をまとめた『子育て経営学』
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 本連載「僕らの子育て」が1冊の本になりました。新しい時代を担う若手経営者たちや、様々な業界のプロフェッショナルたちが、どのように「育児」と向き合っているのか。また子育てと仕事(組織運営や人材育成)との関係は——。

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