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 昨年の夏にウイルス感染が拡大してインフルエンザが流行した原因としては、次の2つが考えられる。

(1)地球の反対側の南半球は、北半球とは逆に冬であり気温が低いため、ウイルス感染が拡大しやすく、海外旅行者の帰国などを通じて日本に持ち込まれた可能性があること
(2)昔と違ってエアコンが普及しているため、地下の倉庫など、夏でも気温・湿度が低い状態が維持されておりウイルスの拡散しやすい場所があること

 この話を聞いてから筆者は、世界各国の新型肺炎感染者数の一覧表を、つぶさに見るようになった。南半球でどの程度の感染者がいるのかをチェックするためである。2月25日までは南半球の感染者は、オーストラリアの22人(うち7人はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号からの下船者)のみだった。しかし、26日にブラジル最大の都市であるサンパウロで男性1人の感染が確認された。仕事でイタリアを訪れた際に感染したとみられている。為替市場ではブラジル・レアルが売り込まれ、対ドル相場は史上最安値を記録した。

オンライン講義を好まない中国人留学生

 上記のうちオーストラリアについて、最近の動きを1つ見ておきたい。里帰りするなどしていた中国人留学生約10万人の再入国や新規の留学生の入国をオーストラリア政府が拒否しており、大学の新学期が2月から始まっても授業に参加できないままだというニュースが流れている。

 10万人は、オーストラリアへの中国人留学生全体の半数近くにあたる大きな規模である。オーストラリア政府は現在、14日以内に中国本土へ滞在した外国人の入国や中国との航空便の往来を禁止している。この一件、英経済紙フィナンシャル・タイムズが2月20日にかなり大きなスペースを割いて報じた後で、22日の産経新聞にも記事が載った。オンライン講義などを受講すれば単位取得を認める救済措置がとられるものの、対面教育を好む中国人留学生が多く、約7割が受講しないと回答。留学を途中で断念する学生が多数に上りそうだという。

 オーストラリアのこうした半ば強引な感染拡大防止措置などが奏功して、南半球における新型肺炎の感染拡大が阻止され、北半球が夏になっても感染拡大が止まらないといったリスクが減じるのかどうか。1つの注目点であるように思う。

 話は変わるが、健康管理面での筆者の目下最大の関心事は、実は新型肺炎でも、花粉症でもない。8年ぶりに再発した腰痛である。昨年秋から年末にかけて会社業務がかなりきつかったため、身体が悲鳴をあげたのだろうか。足腰のしびれのきつさ・つらさは、体験した人にしかわからないだろう。8年前は春になり暖かくなると腰痛は自然に消えたが、果たして今回はどうだろうか。