【3月】
 ペロシ米下院議長「(トランプ大統領弾劾を目指す動きに)私は賛成しない。やむにやまれぬ党派を超えた事情がない限り、その道に進むべきではない」(3月11日、米紙ワシントン・ポスト掲載のインタビュー)

~ ペロシ議長はその理由を「国を分断するからだ。トランプ氏を弾劾する意義はない」と説明。共和党が90年代にクリントン大統領(当時)を弾劾訴追したことに触れ、「国にとって悲惨だった。不要だった」と述べた。ただし、「(トランプ氏が)米国の大統領に適しているとは思わない。倫理的にも知性的にも、好奇心の面でもふさわしくない」との発言もあった。ペロシ議長はその後、「ウクライナ疑惑」浮上を受けて、トランプ大統領を弾劾する路線へと方針転換。12月18日の下院本会議で、弾劾訴追決議案が賛成多数で可決された。

「5%成長は達成できる」

【4月】
 菅義偉官房長官「新しい元号は、令和であります」(4月1日、首相官邸で記者会見)

~ 予定から10分遅れて記者会見場に現れた菅官房長官は、「令和」と紙に墨書された額を両手で1分以上掲げた。約300人の記者たちは静まりかえり、シャッター音が鳴り響いた。額には「平成」の時と同じく、カメラ写りへの配慮からか、ガラスがはまっていなかった。

【5月】
 トランプ米大統領「ちょっとした手助けがあれば、5%成長は達成できる」(5月14日、米ルイジアナ州で演説)

~ 「3%の経済成長は無理だとみんな言っていたが、昨年は達成した」と大統領は述べ、自らが主導した大型減税による景気押し上げの実績を強調。その上で、利下げおよび市場への資金供給を増やす量的緩和という「ちょっとした手助け」をFRBに求めた。ちなみに、4月14日の発言では、成長率は「3%ではなく4%超」になっていた。この大統領はFRBに利下げなどを求める発言を、SNS(交流サイト)に異例の頻度で投稿している。

【6月】
 パウエル米FRB議長「百の治療より一の予防(An ounce of prevention is worth a pound of cure.)」(6月19日、米連邦公開市場委員会[FOMC]終了後の記者会見)

~ FRB議長は、米国経済がリセッションに陥るのを予防するためにはFRBが利下げに動くのが望ましいという、7月からの利下げ実施の予告的なメッセージを発した。

【7月】
 トランプ米大統領「急がない。だが、われわれは究極的にそこへ到達すると、私は確信する!」 (7月1日、SNSに投稿)

~ 6月30日に板門店で開催された3回目の米朝首脳会談についてトランプ大統領は、「週末、北朝鮮の金正恩国務委員長(朝鮮労働党委員長)と一緒に過ごせて本当に良かった。われわれは素晴らしい対面をした。近くまた彼に会うことを楽しみにしている」とした上で、朝鮮半島の非核化に向けた今後の交渉に関し、上記のように述べた。この問題が大きく動き出すのは、20年11月の米大統領選が終わってからになろう。

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