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 「長期戦」が必至で米大統領選の結果にらみという点では、北朝鮮の非核化を目指している米朝交渉も、そうなっている。

 トランプ大統領は7月16日のホワイトハウスにおける閣議で、北朝鮮情勢に関し、自らの直接外交による成果を誇示。「大きな進歩を遂げている。その進歩とは素晴らしいコミュニケーションだ。以前はゼロ・コミュニケーションだった」と述べた。

米中貿易戦争、北朝鮮非核化が今後も材料に

 板門店で6月30日に開催された3度目の米朝首脳会談は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長にあいさつに行こうと自分が(周囲に)言ったところ、誰も連絡の取り方がわからなかったので、SNSに投稿して「素晴らしい会談、良いコミュニケーション」を実現したのだという。

 ただし、すでに核弾頭・長距離弾道ミサイルを保有している可能性が高い北朝鮮の非核化の実現に向けた交渉では、「私は全く急いでいない。いずれかの時点で世界にとって良いことが起きるだろう」と述べるにとどまった(共同通信)。

 北朝鮮の非核化をテーマとする米国との交渉は、成果が上がるかどうかは別にして、長期にわたるものになる可能性が高い。そして、金委員長はおそらく、トランプ大統領再選を強く願っているだろう。

 金融市場は米中貿易戦争と北朝鮮非核化という2つの問題を、2020年11月の米大統領選を越えて、材料視していくことになる。