
今回は「きっと読まれない。でも、皆さんに教えてほしい」原稿を書こうと思います。
「何をしょっぱなから言ってるのか」って?
いやいや、文字通り「読まれない」かも、でも、「教えてほしい」のです。
「そろそろネタに尽きた」って?
いやいや、逆です。一体いつになったら私はこの「ネタ」を書かなくていい日が来るのだろうという“尽きないネタ”です。
指導的地位に女性が占める割合を30%以上に
というわけで、「きっと読まれない」この原稿を開いてくださっている「あなた」。「何を教えてほしいのか知りたい!」という方は、最後までお付き合いください。
まずは、メディアが大喜びした、“ある報道番組”での出来事から。
「女性にげたを履かせて結果平等をつくり、法的拘束力を持たせ数値目標を実行するのはあくまでも過渡期的な施策であるべきだ。社会で活躍する女性の絶対数を増やせば、自然と管理職も増える。法的拘束力を持たせれば、女性の絶対数が少ないので人事に無理が出る。米国では黒人や女性を優遇した政策に対して逆差別だという議論も出た。慎重にしなければならない」
こう持論を展開したのは、時の政調会長、高市早苗氏である。
それに対し
「強制的に枠をつくらないと女性が活躍する場所が生まれてこない。数値目標を持たないと、いつまでも有能な女性を生かしきれない社会が続く。韓国では女性にげたを履かせる形で女性議員を増やした結果、女性大統領が誕生できたと私は推察している。まずは数を確保すること。社会の中枢で働く人たちが女性であり、職場で結婚、妊娠、出産、育児が当然のものになれば、あえて無理をしなくとも社会で女性が活躍できるように移行していくのではないか」
と、180度正反対の論を展開したのが、時の総務会長、野田聖子氏だった。
これは10年前の2013年1月、自由民主党が掲げた「社会のあらゆる分野で20年までに、指導的地位に女性が占める割合を30%以上にする目標を確実に達成する」との公約(12年12月の衆議院選挙)を議論する番組での出来事である。
Powered by リゾーム?