健康社会学者の河合薫氏が、NHK「みんなで筋肉体操」の講師としても知られる順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科先任准教授の谷本道哉氏をゲストに迎えたオンライン対談「筋肉は『超高齢日本』を救えるか?」の再録・第3回(最終回)をお届けします。記事の最終ページでは対談動画をご覧いただけます。

※本記事は、対談の模様を編集してまとめたものです。

河合薫氏(以下、河合):ちょっと失礼なことを伺いますが、先生はご自分の体を見た時に、「やはり若い時のような張りはないなぁ」なんて思うことは、あるのですか? いや、筋肉が適応するってことから言うと……、若い時とは違うけど、逆に、なんか良い感じとか?

谷本道哉氏(以下、谷本):いえ、体が下り坂に入っている感覚は全くないです。ボディービルには50代くらいの選手がたくさんいますよ。

河合:やはり筋肉の適応能力ですか?

昔はもうちょっと集中力があったのに

谷本:そうですね。実際に、女性のボディービル選手は、子育てが終わって時間的な余裕ができてから始める人が少なくない。そして、ボディービル選手権の決勝に残るようなトップ選手は、40代、50代ばかりです。

河合:すばらしい!

谷本:こんな競技、他にないですよね。

河合:まさにそれを聞こうと思っていたのです。これだけ高齢社会になって、40歳以上が6割以上で人口のボリュームゾーンになっているのに、やはりスポーツの世界は若い人が中心ですよね。どんどん若い人が出てきて、40代以上の人が活躍できる競技って、ものすごく限られていて、少し寂しいと言いますか。

谷本:少なくともボティビルに年齢は関係ありません。筋肉の適応能力は年を取っても保たれているので、60代でも第一線で活躍できます。他の競技でも、全般的に競技者の年齢層は高くなっています。

河合:それはトレーニング法や栄養の面とか、科学的な知見を取り入れたからですか?

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この記事はシリーズ「河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

12/15ウェビナー開催、「外食を救うのは誰か」第1回――すかいらーく創業者の横川氏が登壇

 新型コロナウイルスの感染拡大から3年目となり、外食店に客足が戻りつつあります。一方、大手チェーンが相次ぎ店舗閉鎖を決定するなど、外食産業の苦境に終わりは見えません。どうすれば活気を取り戻せるのか、幅広い取材を通じて課題を解剖したのが、書籍『外食を救うのは誰か』です。
 日経ビジネスLIVEでは書籍発行に連動したウェビナーシリーズを開催します。第1回目は12月15日(木)19:00~20:00、「『安売りが外食苦境の根源だ』ファミレスをつくった男が激白」がテーマです。講師として登壇するのは1970年にファミリーレストラン「すかいらーく」1号店を開業した横川竟氏と、外食経営雑誌『フードビズ』の神山泉主幹です。書籍を執筆した記者の鷲尾龍一がモデレーターとなり、視聴者の皆様からの質問もお受けします。ぜひ、議論にご参加ください。

■日程:12月15日(木)19:00~20:00(予定)
■テーマ:「安売りが外食苦境の根源だ」ファミレスをつくった男が激白
■講師:横川竟氏(すかいらーく創業者、高倉町珈琲会長)、神山泉氏(外食経営雑誌『フードビズ』主幹)
■モデレーター:鷲尾龍一(日経ビジネス記者)
■会場:Zoomを使ったオンラインセミナー(原則ライブ配信)
■主催:日経ビジネス
■受講料:日経ビジネス電子版の有料会員のみ無料となります(いずれも事前登録制、先着順)。有料会員以外は3300円(税込み)となります。
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