<日本では、努力さえすれば誰でも豊かになることができると思うか?>

  • 全体の約3分の2(65.6%)が、「思わない(全く+どちらかと言うと)」と回答。20代53.8%、30代60.9%、40代69.5%と上昇し、40代以降は7割弱の水準でおおむね横ばい。
  • 「親より経済的に豊かになれると思う」人の場合、「真面目に努力すること」を肯定する人が52%。
  • 「親より経済的に豊かになれないと思う」人の場合、「真面目に努力すること」を肯定する人は38.5%と相対的に低い。

親は自分よりいい思いをしてきた

<社会への関わり方>

  • 「親より経済的に豊かになれると思う」人の場合、「社会のためになる活動ならば、参加したい」は54.1%。
  • 「親より経済的に豊かになれないと思う」人の場合、「社会のためになる活動ならば、参加したい」は35.3%と約20ポイントも低下。半数近く(46.1%)が「自分ひとりが活動しても社会は変わらない」とし、約5人に1人(18.6%)が「社会の変化に対して関心がない」と回答。

 ……さて、いかがだろうか。

 私は、この結果には、就職する時に世の中が不景気だった、というだけで「ずっと捨てられてきた(前述)」氷河期世代の、あきらめ、むなしさ、生きづらさの一端が表れていると思う。

 私たちは、「努力」というのは、誰もが気持ち次第でできるものだと考える。

 しかし、それは本人の問題だけではなく、比較可能な他者=親より経済的に豊かになれるかどうか? にも影響される。そして、「親の時代とは違う」ことを骨身に染みて理解しているのが、氷河期世代だと言えよう。

 以前、引きこもりの自立サポートをしている人にインタビューをした際、「『親は自分よりいい思いをしてきたんだから、死ぬまで俺の面倒を見て当たり前』と平然と語る人もいる。親の年金を使い込んだりしてね」と話してくれたことがあった。

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