他にも、『会社を辞めます』とメール一本で済ませた社員もいますし、『おい、ちょっと、これやっといて』と仕事を頼んだら、親が人事部に相談に来たこともある。もう、訳が分かりません。

 Z世代に手を焼いているのは、私たちの世代だけじゃありません。
 30代後半のリーダー層から相談が多いのは、働かない年上部下と、自由気ままに振る舞う20代社員についてです。

「親の育て方が悪い」「チヤホヤしすぎ」なのか?

 つい先日も、リーダー職の1人が20代に、『大変かもしれないけど、あなたの能力がもっと引き出されると思うから、一緒に頑張りましょう』と、少し難しい案件を振ったそうなんです。そしたら、『お気持ちはありがたいですけど、僕はこのままでいいです』って言われたそうです。

 会社は彼らのためにあるわけじゃないし、なんでもかんでも『褒めて育てろ』っていうのも、どうなんでしょう? 働いてお金をもらうわけだから、もう少し責任感を持ってほしいと思う私は、考え方が古いんでしょうか?」

 ……以上です。

 「これって、年寄りの戯言じゃん」
 そう口をとがらせる人がいるかもしれない。

 確かにいつの時代も年配者は、「最近の若い者は……」と嘆いてきた。
 とりわけ、ゆとり世代が社会人になった2010年以降は、「これだからゆとりは……」とぼやく人が増えた。

 「親の育て方が悪い」「チヤホヤしすぎ」と断じた人もいたし、「労働意欲なさすぎ」「いつまで褒め続ければいいのか」といった不満も、散々聞かされた。

 しかし、今、あからさまに若者を批判する人は減った。件の男性が指摘する“圧“。そう、圧は確実に存在しているように思う。

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