(写真:Shutterstock)
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 第2次岸田文雄内閣の発足直後から、連日報道される“問題”に、ほとほとあきれる日々が続いている。
 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自由民主党議員のズブズブぶりにも驚かされるが、過去に性的少数派を巡って、耳を疑うような差別発言をした人たちが起用されていることが私には全く理解できない。

 ――例えば、子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うのであれば、少子化対策のためにお金を使うという大義名分があります。しかし、LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり「生産性」がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか(2018年「新潮45」8月号より)――

「LGBTを差別するつもりはない」と繰り返した

 総務政務官に起用された杉田水脈氏は2018年、月刊誌にこのような文章を寄稿。
 さらに、20年9月25日に行われた自民党部会の合同会議で、女性への性暴力などに関して「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言し、批判と抗議の声が相次いだ。

 また、文部科学副大臣に起用された簗和生氏は、21年5月、性的少数派への理解増進を図る法案(LBGT法案)を議論する自民党会合で、性的少数派に対して、「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹にあらがう」といった趣旨の発言をしたと報じられている(日本経済新聞電子版2021年5月21日付「LGBT『種の保存背く』」)。

 杉田氏は8月15日の就任記者会見で、「過去に多様性を否定したこともなく、性的マイノリティーの方々を差別したこともない。岸田政権が目指す方向性と、政務官として何一つずれている部分はない」と発言。

 梁氏は、「政治家個人の活動である党の会合の内容へのコメントは控える」と、報道陣に語った。ちなみに、件の会合で簗氏は、「LGBTを差別するつもりはない」と繰り返したという(前掲の日経新聞記事より)。

 いわずもがな、問題になった発言は、どちらも過去の発言である。

 岸田首相は、「統一教会との関係を今後一切断つ人を起用する」と豪語していたので、こういった差別発言も「今後は一切しない人を起用した」ということなのだろうか。

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