(写真:Shutterstock)
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 最近、「働かないおじさん」というワードを、やたらと目にするようになった。
 なぜ、今? というか、なんで今さら、働かないおじさんブームなのか?
 私の記憶では、この不名誉かつ辛辣なネーミングは、2014年ごろから使われているし、私も使ってきた。当時は「使えないおじさん」「フリーライダー」と表現されることもあった。
 今から8年も前の出来事。とうの昔に中高年会社員の代名詞として、社会に浸透したはずなのに、なぜ、今「働かないおじさん」アゲインなのだろう。もやもやする。

人は自己評価を高く見積もりがち

 繰り返し書いている通り、バリバリ働いていた人が、役職定年などをきっかけに“働かないおじさん”に成り下がってしまうことは、確かにある。

 しかし、それは40歳以上が労働力の6割強を占め、社内におじさん会社員があふれているのに、数少ないパイを、椅子取りゲームのように奪い合う雇用システムを変えなかった会社組織の構造に帰する問題といえよう。

 もし、働かないおじさん=やる気のない社員とするなら、若い人の中にも”働かない兄さん”はいるし、女の人の中にも“働かない姉さん”や“働かないおばさん”はいる。
 例えば、あるインターネット調査で、「約半数の企業に働かないおじさんの存在を確認!?」との結果が出ていたけど、「働かない社員」「働かない若者」と主語を変えても、似たような結果が出る、と思う。

 なにせ、人は自己評価を高く見積もりがち。例えば「あなたのリーダーシップ能力は、このクラスの中で上から何%くらいに入りますか?」という質問をした場合、「上位20%」と答える人の割合が「上位80%」と答える人より圧倒的に多く、「半分より下」と答える人はごく少数。心理学で言うところの「平均以上効果」(自分は他人と比べて平均以上だと考える現象)だ。

 であるからして、「自分より楽をしているように見えるおじさん社員」が、自分より高い賃金をもらっていれば不満が募って当たり前なのだ。

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