問題は議員になった後もセクハラ問題に悩む女性が34.8%と、男性の2.2%より圧倒的に多く存在するってこと。一体、女性たちは、どこまで耐えなきゃいけないんだ(内閣府男女共同参画局「女性政治参画への障害等に関する調査報告書(概要)」)。

男女の地方議会議員に対するアンケート調査結果「議員活動を行う上での課題」より、議員活動を行う上での課題
男女の地方議会議員に対するアンケート調査結果「議員活動を行う上での課題」より、議員活動を行う上での課題
出所:令和3年3月内閣府男女共同参画局「女性の政治参画への障壁等に関する調査研究報告書(概要)」
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 東京都議会でみんなの党の塩村文夏議員(当時)が「早く結婚した方がいい」などとセクハラに当たるヤジを受け、自由民主党の鈴木章浩議員(当時)が謝罪したのは、今から7年前の2014年6月だった。
 7年。7年“も”前だ。

あまりに強い「数の力」

 あのとき、世間の注目度は高く、多くの人たちが憤った……はず。私の記憶が間違っていなければ、皆かなり怒っていたし、自民党議員へのバッシングもすごかった。
 なのに、結局、何も変わらなかった。

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