(写真:Shutterstock)
(写真:Shutterstock)

 先日、「おじさん構文」なるものを初めて知った。

 なんでも、数年前から若者の間で使われている言葉で、会社の“おじさん社員”から送られてくるメッセージやLINEの“おじさんならでは”の特徴のことらしい。

  • ・長い文章
  • ・なれなれしく「ちゃん」付けで呼ぶ
  • ・絵文字をやたらと使いたがる
  • ・セクハラまがいのコメントの後に、「ナンチャッテ!」と付ける

 といったものだという。

氷河期世代も「昭和おじさん」に?

 「薫ちゃん(笑顔)(ハート)、お仕事がんばってますか?(炎)(汗)(パソコン)色々と大変だと思うけどがんばってね!(泣き顔)(ファイト)今度一緒に(ケーキ)食べて(フォーク)、癒やしてあげるよ!(ハート)(手)ナンチャッテ!(笑)(ハート)」

注:( )は絵文字

 ……といった感じだろうか。
 おじさん構文……あまりに的を射た新ワードに失笑してしまった。

 実はこれ、「昭和おじさんについて意見を聞きたい」と依頼された取材で、聞いた言葉だ。
 最近、やたらと「昭和おじさん」に関する取材が相次いでいて、

 なぜ、“昭和おじさん”になってしまうのか?
 なぜ、“昭和おじさん”はこんなにたたかれてしまうのか?
 なぜ、“昭和おじさん”はたたかれることを許してしまうのか?
 なぜ、“昭和おじさん“はこんなに女性を目の敵にするのか?
 なぜ、“昭和おばさん”は“昭和おじさん“の下劣な振る舞いを許すのか?

 という質問に加え、
 「河合さんが定義した、“昭和おじさん社会(一括採用、正社員、終身雇用)”だったバブル世代だけじゃなくて、その下の氷河期世代も“昭和おじさん”になっちゃってますよね? 何でなんですか?」といった質問もあった。

次ページ ただ「力になりたい」という人も