
20代の1割超が、「もう、働きたくない!」という、衝撃的な調査結果が出た(労働政策研究・研修機構「新型コロナウイルス感染拡大の仕事や生活への影響に関する調査(JILPT第5回)」)。
「最近の若者は、面接で『有給(休暇)は完全に消化できますか?』だもん、困っちゃうよ」
「『ホワイト(企業)の自信ありますか?』って聞かれたこともあるよ」
「っていうか、嫌なことあると『なんか違う』とかって、すぐ辞めちゃうし」
「突然『辞めます』って、メールですませちゃうってどうなんですかね」
などなど。
「24時間働けますか?」を合言葉に長時間労働に耐え、パワハラ・セクハラに耐え、上司の理不尽に耐え続けた世代による「最近の若者は~論議」は、枚挙にいとまがない。
が、そろそろ、「もう、働きたくない!」と若者に思わせてしまう理由に、正面から向き合う必要が出てきたように思う。
働き方改革、ゴン攻めで
なにせ、20代は貴重な労働力だ。その大切な「人材」の10人に1人が働く意欲を失っている。しかも、冒頭の調査では、若者だけでなく、若者の代わりに身代わり残業してきた世代も、「もう、今までみたいな働き方はいやっ!」、というか「無理して働かない!」と考える人が急増中であることがわかった。
1年以上に渡るコロナ禍で、日常は確実に変わった。日常が変わればルーティンが変わる。ルーティンが変われば意識が変わる。意識が変われば働き方にも、生き方にも、パラダイムシフトは起こる。ついにその時が来た! ……そう考えて問題ないであろう。
しかしながら困ったことに、その“変化”に、真っ先に気づかなくてはいけない人ほど、気づいていない。はい、そうです。階層組織の上階に居座るトップの方たちです。「心は習慣で動かされる」というメカニズムが、トップの「足元で起きている変化」を、つい、本当につい、見過ごさせてしまうのだ。
で、その結果、何が起こるか?
はてさて、その答えは書くまでもないであろう。
というわけで、今回は「社長さん、しっかり見てくださいね! 働き方改革、ゴン攻めで」という思いであれこれ書きつづっていきます。
まずは冒頭の調査結果の中から、「しっかり見ていただきたい」内容を紹介する。
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