(写真:Shutterstock)
(写真:Shutterstock)

 20代の1割超が、「もう、働きたくない!」という、衝撃的な調査結果が出た(労働政策研究・研修機構「新型コロナウイルス感染拡大の仕事や生活への影響に関する調査(JILPT第5回)」)。

 「最近の若者は、面接で『有給(休暇)は完全に消化できますか?』だもん、困っちゃうよ」
 「『ホワイト(企業)の自信ありますか?』って聞かれたこともあるよ」
 「っていうか、嫌なことあると『なんか違う』とかって、すぐ辞めちゃうし」
 「突然『辞めます』って、メールですませちゃうってどうなんですかね」
 などなど。

 「24時間働けますか?」を合言葉に長時間労働に耐え、パワハラ・セクハラに耐え、上司の理不尽に耐え続けた世代による「最近の若者は~論議」は、枚挙にいとまがない。

 が、そろそろ、「もう、働きたくない!」と若者に思わせてしまう理由に、正面から向き合う必要が出てきたように思う。

働き方改革、ゴン攻めで

 なにせ、20代は貴重な労働力だ。その大切な「人材」の10人に1人が働く意欲を失っている。しかも、冒頭の調査では、若者だけでなく、若者の代わりに身代わり残業してきた世代も、「もう、今までみたいな働き方はいやっ!」、というか「無理して働かない!」と考える人が急増中であることがわかった。

 1年以上に渡るコロナ禍で、日常は確実に変わった。日常が変わればルーティンが変わる。ルーティンが変われば意識が変わる。意識が変われば働き方にも、生き方にも、パラダイムシフトは起こる。ついにその時が来た! ……そう考えて問題ないであろう。

 しかしながら困ったことに、その“変化”に、真っ先に気づかなくてはいけない人ほど、気づいていない。はい、そうです。階層組織の上階に居座るトップの方たちです。「心は習慣で動かされる」というメカニズムが、トップの「足元で起きている変化」を、つい、本当につい、見過ごさせてしまうのだ。

 で、その結果、何が起こるか?
 はてさて、その答えは書くまでもないであろう。

 というわけで、今回は「社長さん、しっかり見てくださいね! 働き方改革、ゴン攻めで」という思いであれこれ書きつづっていきます。

 まずは冒頭の調査結果の中から、「しっかり見ていただきたい」内容を紹介する。

注:この調査は、2020年5月から継続的に実施しているパネル調査。今回は第5回で、21年3~6月の変化を中心に6月に実施した。
続きを読む 2/5 若年層ほどテレワーク中心

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り2273文字 / 全文5223文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。