(写真:Shutterstock)

 今回は「情報リテラシー」について、あれこれ考えてみようと思う。

 前回、80代の母の新型コロナワクチン接種で感じた“現場力”について書いたが、2回目の接種をどうするかを考えさせられた出来事が起きた。

 SNSでかなり拡散されていたので、ご存じの方も多いかもしれないけど、80代の男性にワクチン接種後に起きた“変化”、すなわち副反応についてだ。

原田氏のツイートに衝撃

 ご自身の“80代のお父さん”が、ワクチンの副反応で重篤な状態になっているとツイッターで公開したのは、信州大学特任教授でマーケティングアナリストの原田曜平氏だ。私自身、原田さんとは番組でご一緒させていただいたこともあり、その投稿内容に大きなショックを受けた。

 5月13日に更新された原田さんの投稿によると、(父親がワクチン接種をした後に)「家に戻って少ししたら40度近い高熱。元気な父が全く動けなくなり、何も食べられず、体の一部が腫れ上がり、2日経ち、接種会場が設置されている病院に連絡しても東京都のワクチン相談センターか接種会場に連絡せよ。接種会場に電話しても繋がらず」
 「近くの医院に連絡するとかかりつけ医に連絡しろとたらい回し。結局、東京都相談センターのススメで救急車を呼び接種会場の病院へ」  とのことで父親を病院に救急搬送。18日になっても高熱が続いたという。

 「5日間高熱が引かない父。意識朦朧(もうろう)としご飯もあまり食べられない模様(本来食欲旺盛だが)。看護師さんもお医者さんも『恐らくワクチンの影響だろう』と。が、ワクチンとの関係性を証明できないそう」(5月18日の投稿)

 5月20日には「昨日頂いた父の診断内容。とりあえず(新型)コロナ(ウイルス感染症)の可能性を明記頂き、ほっ」というツイートとともに、「診療に関する説明と同意書」という書類の画像が添付され、その書類には「病名:多形滲出(しんしゅつ)性紅斑」「(病状が進行した場合)致死率20~30%」「重篤化する可能性もある程度高い」と記されていた。

 接種から13日目の5月24日には、次のように投稿した。
 「車椅子に乗り点滴を何本かぶら下げ、両手は腫れあがり、両足から体にかけて無数の赤い斑点。後頭部にはたくさんの皮膚がめくれた跡。後ろの首筋は火傷の跡のようなケロイド状。長らく食事をあまり食べられなかったので痩せ細っていた」

 その後は徐々に回復に向かっているようだが、なにぶん年齢が年齢である。元に戻るにはリハビリが必要だが、高齢になると一つの“変化”から次々と予期せぬ変化が起こる。2、3日ベッドで過ごすだけで急速に体力も気力も衰え、リハビリも思うように進まないなど、気が抜けない日々が続くこともありえる。おそらく高齢の親と接した経験がある人なら、この“変化”は容易に想像がつくであろう。

続きを読む 2/5 反応が鈍いメディア

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1456文字 / 全文5483文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。