(写真:Shutterstock)
(写真:Shutterstock)

 ワクチン、ワクチン、またワクチンと、連日連夜、新型コロナウイルス・ワクチン接種の混乱ぶりが伝えられる中、先週(5月半ば)の月曜日、81歳の母のワクチン接種に付き添った。

 テレビなどでは、高齢者が押しかけて「密」になった会場の混乱ぶりが繰り返し報じられていたので、母が緊張してしまうのではないか? と私まで緊張した。なにせ初めてのことだし、自分のことならともかく、とにもかくにも「大丈夫かなぁ」と心配でたまらなかったのである。

頻繁に更新されていた情報

 ところが……、あら、まぁビックリ! 会場に到着してから退出まで、めちゃくちゃスムーズで、スムーズすぎて驚くほど。

 「ああ、日本というのは……、現場の力で持っているのだなぁ」と痛感した。
 というわけで、今回は「現場の力と戦略」について、あれこれ考えてみようと思う。

 これから接種を受ける方の参考になるかもしれないので、接種予約スタート時から順を追って説明する。

 母の住居は、都内某区。4月下旬に75歳以上の高齢者にワクチン接種券が届き、5月初旬にネットと電話予約がスタートした(5月分のみ。6月分は1週間後に予約開始)。

 予約はいわれていた通り、大変で、
 「アクセス集中」→「お! つながった」→「フリーズ」→「アクセス集中」→「つながった?」→「フリーズ」→「フリーズ」→「つながった!」→「予約画面」→「フリーズ」→「フリーズ」……の繰り返しだった。

 結局、予約完了までにかかった時間は1時間強。ひたすらパソコンとにらめっこする傍ら、つながらない携帯電話を同時並行でかけ続けるのは、かなりの苦痛だ。が、「これでコロナ感染から母を守れるかも」とホッとした。

 区側も予約前からホームページと広報誌で、「7月中にすべての65歳以上の人たちが2回接種できます」と公示していたし、予約当日もツイッターやホームページで随時、情報を更新。

 「△時時点で、インターネット枠はまだあります。電話枠もまだあります」
 「△時時点でインターネット枠は終了しました」
 「電話枠は○日△時時点で、余裕があります」などなど。

 かなり頻繁に更新されていたので、事前準備がしっかりしていたのだと思われる。

河合薫氏が、日本オリンピック委員会(JOC)理事でもある山口香筑波大学教授と、「東京五輪は開催されるか? 勝利至上主義と“おじさんの森”」と題して、5月27日(木)午後3時から「ライブ対談」をします。日経ビジネス電子版の有料会員の方は無料で視聴できます。ぜひご参加ください。

続きを読む 2/5 「何でも任せて」頼もしいスタッフ

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1642文字 / 全文5450文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。