以下、アンケートに記された多くの「子供たちの声」の中のごく一部を紹介する。
「コロナを理由に、何でもかんでも中止にしないでほしい」(小学高学年男児)
「学校に行く時緊張して、具合が悪くなる」(小学高学年男児)
「コロナのお休みでコミュニケーション力が落ちて、本当にコミュニケーションがとれない」(小学低学年女児)
「お母さんが、友達の家の中に遊びにいかせてくれない」(小学低学年女児)
「大学に行くお金のこと」(高校女子)
「夜更かしの癖が抜けず、あまり睡眠を取れないことが多い」(高校女子)
「死について、かんがえてしまう」(小学低学年男児)
「精神的に不安定になって、死にたくなってしまってつらい」(中学女子)
「頑張り切れない」(高校男子)
「自分は駄目と思い、激しく自分に怒ってしまった」(小学高学年女児)
「政府が目立った対策をしないのでコロナに感染しそうで怖い」(高校男子)
人は「生きるために生まれる」
……小学低学年の子供が「死についてかんがえてしまう」社会。中学生の子供が「死にたくなってしまってつらい」と訴える社会。子供たちの声を、大人たちは真摯に受け止めてほしい。
かつて健康社会学やストレス学の世界では「子供は自殺しない」というのが定説だった。自殺は「ストレス社会による殺人」であり、ストレス社会の一員になっていない子供が自ら命を絶つことはないと、考えられていたのだ。
なぜ、赤ちゃんは誰にも教わっていないのにハイハイをし、必死で立ち上がり自分の足で一歩前に踏み出すのか?
「生きるため」に生まれたから。「幸せになるため」に生まれたからだ。
3カ月微笑と呼ばれる「赤ちゃんの笑顔」も、一人では生きていけない人間にプログラムされた「最初のコミュニケーション」だ。
人は生きるために生まれ、人には「生きる力」「幸せになる力」がある。
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