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【2020年 最も読まれたコラムトップ5】※カッコ内はコメント数
1位:希望退職で「やる気なし若手」を量産する素人トップの罪(189)
2位:菅首相、言葉なき「しどろもどろ会見」で広がる絶望(214)
3位:増える「50代おじさん起業」と稼げない現実の過酷さ(118)
4位:働きがい問われる年、シニアのリストラが若者にも悪影響(79)
5位:新型コロナが浮き彫りにした格差社会の危険な先行き(140)

 みなさんの読まれたコラムは入っていましたか?
 コメントを書いたコラムは? さて、いかがでしょう。

 2020年は途中から有料になったり、有料になっても時折無料になったりと、サイトも変化の一年でしたが、たくさんの方に読んでいただき、たくさんのコメントもいただきました。

自分と違う他者を「想像しない」

 前述した通り、自分がぶれないために、耳をふさいだり目を覆ったりもしたけど、コメントも例年通り拝読しております。学ばせていただいたり、笑わせていただいたり、あらあらこの方大丈夫かしら?と要らぬ心配をしたりと、楽しませていただきました。

 特に、上記ランク外の10位だった「『人に迷惑をかけるな』という呪いと自助社会の絶望感」にいただいた287件のコメントは、どれも貴重なご意見だった。

 介護を経験した方たちがたくさん経験談を書いてくださり、とてもとても勉強になった。コメント欄に書かずに、直接連絡をくださり、その後も情報提供をしてくださった方たちもたくさんいた。心より、感謝いたします。

 介護問題の最大の問題点は、「雨に降られた人しか雨の冷たさが分からない」ことで、どんなに想像をめぐらせても、他者には思い及ばないリアルがある。287件のコメントを拝見し、改めてそれを痛感した。
 と同時に、この一年は介護問題に限らず、「自分とは違う他者」について想像しない人の存在を、実感することが多かった。「できない」のではない、「しない」のだ。

 それがコロナ禍の不安によるものなのか?
 アフターコロナという言葉が象徴する新しい社会から、どうにかこぼれ落ちないようにあがいているからなのか?
 あるいは、以前から存在した芽が、より顕在化しただけなのか? 分からない。

 ただ確実に、自分と違う他者をあえて「想像しない」という無意識の選択は広がりをみせた。