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(写真:Shutterstock)

 河野太郎制改革担当相の発言が話題だ。

 といっても、河野氏はTwitterでさまざまな“話題”を提供しているので、さしたる驚きもないかもしれない。
 が、今回取り上げるのは11月18日付のブログに書かれていた「危機に直面する霞ヶ関」という投稿で、国会議員が“この問題”に言及するのは、ある意味画期的である。

“政治家さん”に翻弄される官僚

 「2019年度の20代の霞ヶ関の総合職の自己都合退職者数は6年前より4倍以上に増えています」という文言で始まるブログでは、内閣人事局がまとめた退職者数と、6月19日に公表された「国家公務員の働き方の改善状況に関するアンケート」の調査結果を紹介。
 「国家公務員の働き方改革を進め、霞ヶ関をホワイト化して、優秀な人材が今後とも霞ヶ関に来てくれるような努力をしっかりと続けていきます」という決意表明で結ばれている。

 これまでも「官僚のメンタル休職者は民間の3倍。国会対応、政治家の理不尽に翻弄される」だの、「霞が関の明かりは消えず 官僚たちの長時間労働」だの、霞が関の“ブラック”ぶりは度々メディアでも取り上げられてきた。
 その大きな原因のひとつが“政治家さん”。本来、政治家がやるべき仕事を官僚たちにやらせすぎだったり、国会審議の質問どりや答弁書の作成をさせすぎだったり、とにもかくにも官僚は“政治家さん”に翻弄される。

 官僚の扱いを厳しくすることは“票”になっても、官僚の働き方改革は“票”にならないので、国民に向けて、それ働き方改革だ! ほれ長時間労働削減だ! と、旗振りする割には、自分たちの足元の問題はスルー。政治家が「霞が関をホワイト化します」などという言葉を口にすることはなかった。

 なので、現役の大臣が「優秀な人材に来てもらえるよう努力する」と宣言するだなんて、実にエポックメーキングな出来事なのだ。