出口:適用拡大というのはまさにそこを突いているのです。社会保険は、もともとは(プロイセン王国やドイツ帝国などの首相を務めたオットー・フォン・)ビスマルクがつくった制度です。
プロイセンのために体を壊した人を放っておいていいのかという問題意識がスタートですから、まさに社会保険の意義は、体を壊したり、働けなくなったりした人がご飯を食べるためです。日本はその中で一番立場の弱いパートやアルバイトの人たちを厚生年金から適用除外して、自営業者のための国民年金に追いやっているわけですから、このゆがみを正すことが根幹ですよね。
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この記事はシリーズ「河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
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