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 今、すぐにでも集中的にお金をつぎ込まないと、子供たちの未来にも影響を及ぼすことになりかねない。景気拡大より、経済支援。一律じゃなく集中的に。「10万円貸し出す」だの「1日4100円支給する」だの言ってないで、必要な人に衣食住に最低限困らない生活を保障するくらいしてもいいのではないか。

 しかも、リソースの欠損は「孤独感」と背中合わせだ。孤独感は、家族といても、職場にいても、「『社会的つながりが十分でない』と感じる主観的感情」と定義され、「外的なリソース」への認知を意味している。

 社会的動物である私たちは他者と協働することで、生き残ってきた。共に過ごし信頼をつなぐことで安心を得てきた人間にとって、共に過ごす他者の欠如は絶え間ない不安をもたらし、大きなストレスになる。

 

ストレスは体の健康を壊す

 ストレスを慢性的に感じていると身体の免疫システムが弱まり、心臓病や脳卒中、がんのリスクを高めるほど心身をむしばんでいく。うつ傾向になったり、認知機能が低下したりする場合もある。

 孤独を感じる大人、孤独を感じる高齢者、孤独を感じる子供たちが増えないよう、経済的支援に加え社会的なサポート=つながりを充実させる仕組みも不可欠なのだ。

 既にNPOやボランティアの方たちが、小中高一斉休校で孤立しがちな低所得者層の子供たちに支援をしてくださっているけれど、もっと地方自治体が積極的に関わった方がいい。

 例えば、台風などの自然災害のときに、返礼品なしのふるさと納税を取り入れた地方自治体があり、私も少額ながら寄付させていただいたけれど、同じことをやってはどうだろうか。

 仕事がなくて困っている人が、介護の現場など人手が足りない現場のサポートのアルバイトをしたり、家に閉じ込められている高齢者を散歩に連れ出すテンポラリーのバイトなどを自治体が実施し、その財源の一部にふるさと納税を使うというやり方だってあるのではないか。