(写真:Shutterstock)
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 師走という感じが全くしないまま、1年がまたもや終わろうとしている。

 早い、といえば早い。いつも通り早い。が、今年は例年の年末とは少々異なる感覚に陥っている。何だろう。この感じ。

 部活で鬼のように100本切り返しをやらされ(剣道部でした!笑)、掛かっても掛かっても竹刀をいなされ、吐きそうな掛かり稽古をつけられ、揚げ句の果てに壁に押し付けられ、足をかけられ、馬乗りにされ、面を取られ(←今だったらパワハラですね!)、「なんでこんなことやってるんだろう」と疲れ果てる。それでも次の日になると胴着をきちんと着て、稽古場に立っていたあの頃と同じだ。

 深い諦めとでも言いましょうか。いい加減疲れたとでも言いましょうか。

 「ちょっとでも強くなりたい」と、自分に足りないものを求めてあがく。生乾きの雑巾でも絞るように生きる。そんな空気感をインタビューや講演会や座談会などで感じることの多い1年だった。

 ふむ。私は何を言っているのだろうか。大丈夫か? 自分でもこの状況をまだ整理しきれていないのだな、きっと。とにもかくにも、今回が2019年の最後なので、例年通り今年読まれたコラムとコメント数の多かったコラムを振り返りつつ、あれこれ考えます(集計は12月18日時点)。