私は最近、部屋の掃除、ベッドメーキング、洗濯などを自分でやるのが大変になったので、毎週1回、サポートを頼むことにしました。月4回で1万800円です。配属されたのは79歳の男性でした。彼は一生懸命に、やってくれましたが、男性で家事に不慣れ、さらに老化のためか、そのサービス内容はとても満足のいくものではありませんでした。
でも、私は高齢者の働き口を奪いたくありません。それに彼が一生懸命やっている姿を見ていたので、彼がやってくれた後に、もう一度、気にならない程度にやり直しています。
私は91歳になりますが、同じ高齢者でも80歳以下の人たちは、私の時代より大変なんじゃないでしょうか。聞くところによると、ホームでも働き口がある高齢者はまだいいそうです。それさえもかなわない人たちが大勢います。これから先を考えると、暗澹(あんたん)たる気持ちです」
高齢者が働ける場があることは良いのだが…
私は“お友達”からメールをもらうまで、人手不足が深刻な介護業界で、高齢者に働いてもらうのはとてもいいことだと考えていた。
つい先日も、補助業務に特化した仕事を担当する「助手」として高齢者を採用する施設が増えているとの報道があった。1日3時間、週3日程度勤務し、職員をサポートする。掃除、ベッドメーク、食事の配膳といった仕事を、高齢者スタッフが手助けすれば、介護福祉士さんは本来の業務に集中できる。介護士さんにとっても、入居者にとっても、そして、社会との接点が希薄になりがちな高齢者にとってもいいのではないか。そう考えていたのだ。
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