インタビューした男性は大手メーカーに勤務し、世間的には“エリート”である。
が、「今はエリートなどいない。いるのは富裕層と上級国民のみ」と男性は断言する。

 先に挙げた金融庁の報告書に、「(出典)メットライフ生命 『老後を変える』全国47都道府県大調査」より、金融庁作成、というキャプションで以下の表が記載されていた。

●年代別の老後不安
20代30代40代50代60~70代
1お金お金お金お金健康
2認知症健康健康健康認知症
3自らの介護認知症認知症認知症自らの介護
4健康自らの介護自らの介護自らの介護お金
5両親の介護両親の介護両親の介護配偶者の介護
両親の介護
配偶者の介護

 そうだ。その通りだ。みな「お金」が不安だ。だが、それ以上に「先が見えない不安」がある。「将来への展望のなさ」と言い換えてもいい。

 常に将来という時間旅行を脳内で行う人間にとって、「将来の展望がなさ」はさまざまな事柄のストレス度を高め、精神の健康を悪化させる。

 国は投資をあおる前に方針を示すべし。誰が言ったわけじゃない。あなたたちが言った「100年安心」の国づくりをやればいい。ただそれだけだ。

『他人の足を引っぱる男たち』(日本経済新聞出版社)


権力者による不祥事、職場にあふれるメンタル問題、
日本男性の孤独――すべては「会社員という病」が
原因だった?“ジジイの壁”第2二弾。
・なぜ、優秀な若者が組織で活躍できないのか?
・なぜ、他国に比べて生産性が上がらないのか?
・なぜ、心根のゲスな権力者が多いのか?
そこに潜むのは、会社員の組織への過剰適応だった。
“ジジイ化”の元凶「会社員という病」をひもとく。

この記事はシリーズ「河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

ウェビナー開催 成田悠輔×安田洋祐 激論!「ビジネス+経済学」

 米グーグルなど最先端企業で経済学者の採用が相次いでいます。最新の経済学は様々なビジネス活動を遂行する根拠となり、確実性を高めることが実証されています。一方、日本に目を向けてみれば、仕事場でも「本当は防げる失敗」が繰り返されているのが実情です。

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