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(写真=shutterstock)

 また、痛ましい事件が起きてしまった。

 82歳までがんばって生きて、なぜ、ついの住み家で虐待され、命を落とさなければならなかったのか。先週、品川区の老人ホームに入所していた男性を殺害したとして、元職員の男(28歳)が逮捕された。

 事件当日の夜、入所者の男性の手や足をひっぱって部屋の中に引きずり入れている姿が、施設の防犯カメラに映っていた。死因は激しい内臓損傷による出血性ショック。

 亡くなった男性は、10年ほど前から認知症が進んだため50代の次女が面倒をみてきたが、次女ががんを患い治療に専念するため3月に入所したばかりだった。

 報道陣の取材に対し、「ずっと私が父親を介護していましたが、自分自身が病気になり、わらにもすがる思いで施設に父親を託しました。それなのにどうしてこんなことになってしまったのかという思いでいっぱいです」と語ったそうだ。

 2015年9月に、川崎市の老人ホームで入所者の男女3人が相次いで転落死した事件のときには、職員が耳を疑いたくなるような暴言を吐き、目を背けたくなるような暴力的な行為とともに、おばあちゃんの「死んじゃうよ……」と振り絞るような悲痛な声が映し出された。