せっかくなので、5月に発信したツイートを紹介しておく。
《医師を名乗るアカウントの中に、わりと無視できない確率で、明らかなレイシストや、優生思想を留保なく肯定する人間が含まれているのは、しみじみと恐ろしいことだと思っています。2020年5月29日午後11時45分》
「医」という文字でアカウント検索をして、ひととおり見回してもらえば、ご理解いただけると思う。どっちにしても、医師を名乗るアカウントの言葉をうっかり鵜呑みにするのは得策でないケースが多い。私はそう思っている。
安倍首相は、14日、官邸に集まった記者団に向けて
《−略− 現下の感染状況を高い緊張感を持って注視している》
点を強調したうえで、あわせて
《単なる観光需要回復対策ではなく、『ウィズコロナ』における安全で安心な新しい旅のスタイルを普及定着させることも重要な目的だ》
という旨の言葉を述べている。
私は、この首相の言葉の空疎さ(←「くうそ」は、「くそ」と「うそ」から出来ているのだそうですね)にちょっと驚いた。
なんというのか、成績の良くない学生が持ち出してくる卒論の仮テーマのようでもあれば、広告代理店の新米が市の観光課に持ち込んだ町おこしキャンペーンのラフ案みたいでもある。
現政権発足以来の変わらぬ特徴は、持ち出してくる施策やスローガンのいちいちが、どうにも広告屋のプレゼンくさい点にある。それも、有能な広告マンによる秀逸な広告文案ではなくて、代理店ワナビーの大学生が仲間うちの宴会で得意になって振り回している感じの、恥ずかしくも不思議大好きなバブル臭横溢の安ピカ自足コピー塾だったりする。
「人生再設計」
「一億総活躍」
「人づくり革命」
「働き方改革」
「みんなにチャンス!構想」
「3年間抱っこし放題」
と来て、その先に
「Go Toトラベルキャンペーン」
がある。
そう思ってみると、Go Toの行き先はまるで見えない。
誰かが、「広告代理店内閣」ということを言っていた。
私は、その見解に賛同する。
ほかの誰かは「ヤンキー内閣」、「ヤンキー政権」と言っている。
そのご意見にも全面的に同意する。
彼らは、仲間うちで威勢の良いことを言い合ってはデカい声で笑ってばかりいるバーベキューのメンバーみたいな人たちに見える。
隊員は焼きはじめた食材を焦げるまで裏返せない。
アベノマスクにしても、引き返すタイミングは、少なくとも3回はあったはずなのに、結局強行してしまった。
で、ごらんの通りの赤っ恥を晒している。
今回のGo Toも同様だ。
たしかに、最初からバカなプランではあった。
でも、途中で見直すなり延期するなり修正してれば、これほどまでにバカなインパール事案にはなっていない。
進軍前に撤退したのであれば、大手柄だったと言ってさしあげても良い。
政府でも企業でも広告代理店でも、ラフ案の段階でダメなプランが出てくることはよくある話だ。私のような原稿書きにしたところで、いきなりの第一稿は読めたものじゃなかったりする。
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