先週はまたしてもお休みをいただいた。

 名目は、表向き「検査のための入院」ということになっている。

 この説明に間違いがあるわけではない。
 ただ、今回の入院は、単に検査のためだけのものではない。
 もう少しこみいった事情がある。

 以前どこかに書いたことがあるのだが、書く仕事をする人間にとって最も有害な態度は隠し事をすることだ。
 別の言い方をすれば、隠し事が苦手であることが、書く仕事にたずさわる人間にとって最も大切な資質だということでもある。

 そんなわけなので、ここでは、今回の入院について情報公開をするつもりだ。

 とは言っても、現時点ですべてを明らかにすることはできない。とりあえず、いまの段階で読者の皆さんに提供できる範囲の情報をお伝えするにとどめる。理由はいずれ説明することになると思う。

 簡単に言えば、現在、私はある疾患を疑われている。

 こんな事態になったのは、前回の(脳梗塞での)入院の折におこなったいくつかの検査のうちのひとつで、偶然、ある異変が見つかったからだ。

 で、脳梗塞の治療を終えて退院した後、異変の原因である病気を見つけるために、私は、さらにいくつかの検査を受けることになった。

 ここまでのところは、当欄の通知欄や、私個人のツイッターアカウントを通して説明していた情報に含まれている。

 それが、5月8日に受診した折、採血の結果からちょっとやっかいな数値が見つかって、現在は、その数値が示唆する症状を改善するために入院している次第だ。

 その数値が意味するところは、主に

1.どこかに病変があるぞ
 ということと
2.この症状をこのまま放置しておくことは望ましくないぞ
 ということなのだが、困ったことに、
3.この数値が示唆する症状は、その症状をもたらしている病因をさぐるための検査の障害になるぞ
 という、なんだかちょっと錯綜した状況を招いている。

 で、医師団の当面の選択としては
4.とりあえず、対症療法で、当面の症状を改善して
5.その上で必要な検査を実施する。

 そして
6.症状の原因となっている病気の正体を見極めつつ
7.1~6までの経緯を踏まえて治療方針を決定しようではないか

 と、現在はそういう話の運びになっている。

 なんだかややこしい話なのだが、病気というのはどのみちややこしい出来事なのである。

 ちなみに、現時点のオダジマは、上記のフローのうちの4番目あたりに位置している。