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 国会議員の不祥事が伝えられている。
 話題の主は、比例代表の東海地区で選出されている自民党二階派の三回生議員、田畑毅氏(46)だ。

 共同通信社が配信している記事によれば、田畑議員は、昨年まで交際していたとされる名古屋の女性に準強制性交の容疑で告発されている。

 報道によれば、女性は昨年12月24日夜、田畑氏と食事し、酒を飲んだ。その後、2人で女性の自宅へ行き、寝ている間に乱暴されたと主張し、今月、愛知県警に告訴状を提出した。

 なお、田畑氏の携帯電話には女性の裸を撮影した画像が保存されていたため、女性は軽犯罪法違反容疑でも被害届を提出したという。

 第一報の後、テレビの情報番組などで、被害女性と田畑議員の電話での会話(←全裸の被害者を撮影した画像をめぐるやりとり)が公開されたこともあって、騒動はいまだに尾を引いている。

 田畑議員は、当該の告訴事案が大々的に報道される以前の2月15日の時点で、既に自民党に離党届を提出している。27日には衆議院に議員辞職願を提出している。

 時事通信社の記事によると、辞職願は週内にも受理される見通しで、田畑氏の辞職に伴い、2017年衆院選の同党比例名簿に従い、元職の吉川赳氏が繰り上げ当選することになる。

 今回は、この事件の話をする。
 といっても、事件の詳細に踏み込むことはしない。

 裁判すら始まっていない事件の報道をネタに、国会議員をいきなり断罪するつもりはない。
 この事件を利用して政権批判を展開する気持ちも持っていない。

 理由は、当該の事件についての細かい事情については、現時点では、まだはっきりしていない部分が多いからだ。仮に時間が経過したところで、報道の結果を見ているだけの私が把握できるのは、どうせ事件の全体像のうちのほんの一部分に過ぎない。

 思い切り白々しい建前論を申し述べるなら、交際女性に告訴状を提出されたからといって、その時点でただちに告発された人間の有罪が確定するわけではない。

 少なくとも裁判が結審して判決が確定するまでの間は、議員には推定無罪が適用されることになっている。

 もっとも、国会議員の職責の重さから考えて、法律的にはともかく、道義的・社会的な責任は免れ得ない。

 その意味で、離党ならびに議員辞職は妥当な結果だろう。

 ただ、動機や背景を含む事件の保つ意味については、司法の場で判決が出てからあらためて考えても遅くはない。

 少なくとも、私がここであれこれ憶測を並べても仕方がないことだけははっきりしている。