当然のことだが、パワートレーンがクルマの印象に与える影響は大きい。そんなことをのっけから言うのは、トヨタ自動車の新型「クラウン クロスオーバー」のスポーティーグレード「RS」に試乗したからだ。この連載で新型クラウンを取り上げるのは2度目だが、1回目で取り上げたのは、2.5L・直列4気筒エンジンと2つのモーター・発電機を組み合わせた「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」を搭載するグレード「G “Advanced”」である(モーターの個数には後輪駆動用モーターは含めていない)。

今回試乗した「クラウン クロスオーバー RS」は排気量2.4Lの直列4気筒・直噴ターボエンジンにモーター内蔵の6速ATを組み合わせた「デュアルブーストハイブリッドシステム」を搭載する
今回試乗した「クラウン クロスオーバー RS」は排気量2.4Lの直列4気筒・直噴ターボエンジンにモーター内蔵の6速ATを組み合わせた「デュアルブーストハイブリッドシステム」を搭載する
(写真:筆者が撮影)
[画像のクリックで拡大表示]

 1回目の記事で、筆者は新型クラウンについて、車両としての基本性能に優れ、22km/Lという車体サイズ・重量を考えたら非常に高い燃費性能を備えるものの、高級車としての演出がやや物足りないと書いた。具体的には内装の仕上げやエンジンサウンドなどだ(ここでこのときの記事について訂正をしなければならないのだが、筆者は新型クラウンのリアドア内装の仕上げについて「ハード樹脂がむき出し」と表現していたのだが、実際にはむき出しではなく、表皮材を張った仕上げだった。ただこの表皮材は厚みが薄く、高級車の仕上げ材として物足りないという感想は変わらない)。今回試乗したスポーティーグレードのRSでは、G“Advanced”で気になっていた「高級車感の物足りなさ」は解消されているのか。それが筆者の大きな関心事だった。

次ページ 1モーターハイブリッドを採用