もうクルマの主役はSUV(多目的スポーツ車)なのだな――。何を今更と思われる読者も多いだろうが、今回の試乗会でもそのことを実感させられることになった。SUBARU(スバル)の新型「クロストレック」のプロトタイプ試乗会でのことだ。会場となったのは、静岡県伊豆市のサイクルスポーツセンターである。6年前に、初めてSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用した現行型「インプレッサ」のプロトタイプを試乗したのも、同じ会場だった。つまり当時は、まずインプレッサが発表・発売され、その後にそのSUV版となる「XV」が発売されるという順序だった。

新型「クロストレック」のプロトタイプ。従来に比べるとフロント周りを中心に、だいぶアグレッシブな印象のデザインになった
新型「クロストレック」のプロトタイプ。従来に比べるとフロント周りを中心に、だいぶアグレッシブな印象のデザインになった
(写真:筆者が撮影)
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 これに対し、今回は「XV」のネーミングがなくなり、北米仕様などで使われている「クロストレック」という名称にグローバルで統一され、発表の順序もインプレッサより先になった(スバルが正式に発表しているわけではないが、クロストレックの兄弟車種としてインプレッサも存続するという前提で書いている)。この6年の市場の変化を考えれば、それも無理からぬことだろう。

 スバルの発表によれば、インプレッサ/クロストレック/XVシリーズ全体のグローバル販売に占めるクロストレック/XVの比率は、2020年時点で7割を超えている。クロストレック/XVのほうが、インプレッサの2倍以上売れているということなのだ。つまり、クロストレック/XVはもはや派生車種ではなく、むしろこちらが主流になったと言ってもいいだろう。そのことが、今回の発表の順序にも表れている。

インプレッサ/クロストレック/XVシリーズのグローバル販売でクロストレック/XVの比率は7割を超えている
インプレッサ/クロストレック/XVシリーズのグローバル販売でクロストレック/XVの比率は7割を超えている
(出所:スバル)
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