トヨタ自動車の新型「クラウン」に試乗しながら、ずっと考えていたのは「高級車とは何なのか?」ということだった。読者の皆さんはとっくに承知と思うが、新型クラウンには「クロスオーバー」「エステート」「スポーツ」「セダン」の4つのタイプがあり、今回試乗したのは最も早く発売されたクロスオーバーだ。4枚のドアと独立したトランクルームを持つところはセダンの特徴を備えるが、同時にSUV(多目的スポーツ車)のように大径タイヤを履き、最低地上高を高めているのがクロスオーバーのゆえんだ。
クラウン クロスオーバーのパワートレーンには、2.5Lの自然吸気エンジンに2つのモーター・発電機を組み合わせた「THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)」を搭載した仕様と、2.4Lのターボエンジンにモーター内蔵の6速AT(自動変速機)を組み合わせた「デュアルブーストハイブリッドシステム」を搭載した仕様の2種類がある。このうち今回試乗できたのは、2.5Lの自然吸気エンジンを積むタイプだ。平たくいえば、パワートレーン自体は「ハリアー」や「カムリ」に積まれているものと一緒である。
Powered by リゾーム?