日本のミニバンの“元祖”と言うべきホンダ「ステップワゴン」が全面改良を受け、2022年5月27日から発売された。なぜ元祖なのかというと、1996年5月に誕生した初代ステップワゴンが、日本の3列シートミニバンの草分けとなったからだ。もちろんそれ以前にも背の高い箱型ボディーに3列シートを装備した車種は存在した。しかしそれらは商用バンをベースとしたモデルであり、FR(前部エンジン・後輪駆動)レイアウトを採用していたため、プロペラシャフトが存在することから床面も高かった。
これに対して初代ステップワゴンは商用バン仕様のない乗用車専用モデルとして誕生し、またFF(前部エンジン・前輪駆動)をベースとしたため床面も低く、広い室内を実現していた。このため誕生直後から高い人気を得て、日本に3列シートミニバンという新たな市場を築いたのである。そのあと他社からも、相次いでFFをベースとした乗用車専用の3列シートミニバンが登場したことからも、初代ステップワゴンの影響力の大きさが分かる。
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