スズキも人気車種「ハスラー」の次期モデルを出展した。次期ハスラーについてもスズキの新世代プラットフォーム「ハーテクト」を採用したというくらいでなかなか会場の説明員が詳細を明かしてくれなかったのだが、外観上の特徴は現行のハスラーよりも角張った、より直線的なデザインになったことだ。従来のSUV(多目的スポーツ車)的なデザインから、同社の人気オフロード4輪駆動車の「ジムニー」に近づいた印象だ。

スズキが公開した次期「ハスラー」。コンセプト車という位置付けで出展されたが、ほぼこのまま市販される予定だ。
スズキが公開した次期「ハスラー」。コンセプト車という位置付けで出展されたが、ほぼこのまま市販される予定だ。

 ジムニーは発注から納車まで1年以上という人気車種であり、そのテイストを取り入れることで、より「道具感のある」外観になったと感じる。軽自動車は女性ユーザーが多いが、次期ハスラーのこのデザインなら男性が乗っても違和感がないだろう。ただし、デザインテイストが変わったといっても、ヘッドランプやフロントグリル回りは現行モデルと似たデザインとなっていて、新型車も一目でハスラーと分かる。

 一方でインストルメントパネルはガラリと変わった。3つの樽(たる)型の縁取りがメーター、センターパネル、それに助手席正面の3カ所にあしらわれた個性的なもので、一目で新型と分かる。角張ったデザインの恩恵で、室内スペースは従来よりも拡大されており、実用性も向上した。実際の乗り味は試乗して確認したいが、現行型と同様に人気モデルになりそうだ。

次期ハスラーのインストルメントパネル。“樽(たる)型”をモチーフにしたデザインだ(写真:スズキ)
次期ハスラーのインストルメントパネル。“樽(たる)型”をモチーフにしたデザインだ(写真:スズキ)

MX-30の “MX”とは

 マツダの今回の出展の目玉は、2020年の商品化を予定する、同社としては初めての量産EV(電気自動車)「MX-30」である。MXという名称は、同社の特別な価値観を提案するモデルに付けられるもので、現行モデルではほかに「ロードスター」が海外では「MX-5」の名称で販売されている。

マツダ初の量産EV「MX-30」。SUVでありながらクーペのようなデザインや、観音開きのドアが特徴
マツダ初の量産EV「MX-30」。SUVでありながらクーペのようなデザインや、観音開きのドアが特徴

 MXという名称に象徴されるように、MX-30はこれまでのカテゴリーでは分類しにくいクルマだ。大ざっぱに言えばSUVに分類されるし、車格的には「30」という数字が示す通り、同社のSUVのCX-30に近い。実際、CX-30の寸法が全長4395×全幅1795×全高1540mm、ホイールベース2655mmであるのに対して、MX-30は全長4395×全幅1795×全高1570mm、ホイールベース2655mmと、全高が30mm高いほかはすべて同じだ。サスペンション形式もフロントがストラット、リアがトーションビームという構成で共通する。メカニズム的にはCX-30のプラットフォームをベースにEV化したものといえる。

 ただし、成り立ちとしてはそうなのだが、CX-30とMX-30ではかなり異なる特徴が与えられている。CX-30は格好良さと実用性をバランスさせた、SUVの王道的なデザインだ。これに対し、MX-30のリアウインドーは大きく傾斜し、4ドア車であるにもかかわらず、全体としてはクーペのように見えるデザインを採用した。