全4565文字

 e-Paletteオリ・パラ仕様は運転席にドライバーが乗車しない、レベル4の自動運転による運行を予定しているが、安全確保のため、各車両に1人オペレーターが搭乗し、また遠隔から人間が運行状況をモニタリングする。トヨタはe-Paletteについて、同社初の「Autono-MaaS 専用EV」と呼んでいる。ここでAutono-MaaSとは自動運転車(Autonomous Vehicle)とMaaS(Mobility as a Service)を融合した造語である。

 このほか、今回のモーターショーでは、“1人乗りe-Palette”ともいうべき「e-4me」、ラストワンマイル物流向けモビリティーの「Micro Palette」、移動中に車内で離れた医師と会話ができ、診察を受けながら病院に向かうことができるモビリティー「e-Care」、ライドシェア専用モビリティーの「e-Trans」など多彩なコンセプト車を披露した。実際にこれらのモビリティーがすべて実用化されるかどうかは分からない。しかし1つはっきり感じたのは、CES 2018で豊田社長が宣言した「モビリティ・カンパニー宣言」はポーズではなく、その実現に向けて同社が着々と準備を進めていることだ。

1人乗り“e-Palette”の「e-4me」(左上)、ラストワンマイル物流向けモビリティの「Micro Palette(右上)」、診察を受けながら病院に向かうことができるモビリティ「e-Care」(左下)、ライドシェア専用モビリティ「e-Trans」(右下)。

軽規格に収まるサービス車両

 “e-Paletteもどき”が見られたのはトヨタブースだけではない。ダイハツ工業も“ミニe-Palette”という感じのサービス用車両のコンセプト車「ICOICO」を展示した。この車両も、向かい合わせのシート、側面に配置したディスプレーというサービス用車両の“お作法”にのっとったものだが、特徴が2つある。1つは軽自動車規格に収まる車体サイズに抑えていること、そしてもう1つが「ニポテ」と呼ぶアシスタントロボットを搭載していることだ。

ダイハツ工業が展示した移動サービス用車両のコンセプト車「ICOICO」。ニポテと呼ぶアシスタントロボットが搭乗しているのが特徴。

 ダイハツの想定では、このニポテが各家庭に1台ずついて、このロボットに話しかけることで「ICOICO」を呼び出す。実際にICOICOで移動するときにはこのニポテも付いてきて、移動にまつわる様々なサポートをしてくれるという。筆者などはスマートフォンでいいのではないかと思ってしまったのだが、高齢者の中にはスマートフォンの操作に馴染めない人もいるので、こういうアシスタントロボットが必要だと担当者は説明していた。