そしてマイパイロットだが、当たり前のことだが日産のプロパイロット搭載の上級車種と同等の性能を示す。他社のようにレーダーを備えずカメラだけで車線を維持するシステムだが、車線維持そのものには問題ないものの、他社のシステムに比べると、ややステアリング操作の修正が頻繁に行われる感じがする。軽自動車ではないが、先日乗ったホンダの新型「インサイト」のホンダセンシングでは、車線維持のためのステアリング操作が非常にスムーズだったのに比べると、この当たりはやや改良の余地があると感じた。

 参考までに試乗時の燃費を記しておくと、市街地では15~18km/L、高速では24~26km/Lという数値だった。試乗車は簡易型のハイブリッドシステムを搭載しているので市街地での値は驚かなかったが、高速では3000~4000rpmという高回転で巡航することが多かったことを考えるとかなり良好な部類に入る。これは高速走行中、ほとんどマイパイロットを作動させていたことも影響しているかもしれない。実走行に近いと言われるWLTC燃費は、市街地モードで16.9km/L、高速道路モードで22.6km/Lだから、今回の試乗時の燃費は市街地でほぼ同等、高速燃費はむしろ上回る結果になった。

 このように新型eKシリーズはAセグやBセグの上級車種を一部しのぐ性能を手に入れている。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートのおかげで軽自動車でも白いナンバープレートが付けられるようになったいま、黄色いナンバープレートに対する抵抗感も問題にならなくなった。日本におけるコンパクトカーは、ますますその存在意義を問われることになるだろう。

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ウェビナー開催、「なぜ世界はEVを選ぶのか」(全2回)

 日経ビジネスLIVEでは2人の専門家が世界のEV事情を解説するウェビナーシリーズ(全2回)を開催します。

 9月30日(金)19時からの第1回のテーマは「2035年、世界の新車6割がEVに 日本が『後進国』にならない条件」。10月14日(金)19時からの第2回のテーマは「欧州電池スタートアップのCTOが現地報告、巨大市場争奪の最前線」です。各ウェビナーでは視聴者の皆様からの質問をお受けし、モデレーターも交えて議論を深めていきます。ぜひ、ご参加ください。


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テーマ:2035年、世界の新車6割がEVに 日本が「後進国」にならない条件
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