女子キャラクターと一緒に旅行
今回のCESではドイツ勢だけでなく、パナソニックがこのコラムの第120回で紹介したサービス向け自動運転EV「スペイシー」を展示したほか、デンソーやトヨタ紡織、アイシン精機なども移動サービス向け車両を意識した展示をしていた。このうちユニークだったのがVR(仮想現実)ゴーグルを活用したトヨタ紡織の展示だ。

前回のこのコラムでも、日産自動車のAR(拡張現実)ゴーグルを活用した展示を紹介したが、日産の場合は実在の人間の「アバター」と一緒にクルマで移動をするというコンセプトだったのに対し、トヨタ紡織のコンセプト車両「MOOX」では、仮想の若い女の子のキャラクターと一緒に旅行をするというデモを体験した。

これは、隣に座ったキャラクターの説明を聞きながら、窓の外の風景を楽しむという状況だったのだが、このコンテンツの開発には自動運転システム開発ベンチャーのティアフォーや、その子会社でマップデータやコンテンツ開発を手がけるシネスタシアが協力した。MOOXは人間の運転手を必要としない「レベル5」の自動運転を想定している。人間が運転から解放された場合に室内で何をして楽しむのか。完成車メーカーだけでなく、部品メーカーも摸索し始めていることが今回の取材で実感できた。
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