よって、昼食時の見学を断らないことは必須の条件です。可能であれば自分も利用者目線でそこで食事をさせてもらいましょう。その際の具体的なチェックポイントはこのようなところです。
- □ 部屋や食堂への移動、トイレ介助の様子
- □ 食前、食後の配薬管理
- □ 食事の配膳
- □ 食事介助のスタッフの対応、入居者への接し方
- □ スタッフ同士の連携
これらについて、スムーズに行われているか、スタッフ間や入居者との間で、いらいらしたやりとりや急き立てる様子などがないかをチェックしましょう。
- □ 1人のスタッフが食事介助するのは3人以内か。
- □ 食後の口腔ケアをしているか。
についても確認を。
人員数に余裕があり、スキルが高いスタッフがそろっていると、食事時間も流れがスムーズで、入居者も気持ちにゆとりがあり、和やかな雰囲気が漂います。経験豊かなスタッフは、例えばメニューに季節の食材があれば、それを話題に会話を弾ませつつ、食事の時間を楽しいものに演出しています。その傍らでそれぞれの方の食事のペースを観察し、別のスタッフに「Aさんのお食事が進んでいないようだから、ちょっと話しかけてあげて」などと目配せしながら、食後に薬を飲む人の対応を始めていたりするのです。
実は定着率は公表されている
3)職員の離職率を調べよう
調べる手順は当法人のサイトの「こちら」のページをご参照ください
職員の離職率の平均は 16.5%(平成 25 年介護労働安定センター)。離職率が45%を超えているところは危険です。介護のノウハウは人に蓄積され、長期間そこで働いている人が多いほど介護の質が高いと想定されるので、離職率が高いとスキルに不安があります。
ただし、この数字は施設も意識しているため、どうかすると、離職率を下げるためだけに、入居者とも関わらずっと休憩して永年表彰されるような80代のスタッフをずっと雇用している、といるようなところも出てきます。
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