<中略>

 介護人からの視点で見ると、要介護人は介護されている身にも拘らず、威張っているから腹が立つ。この事が繰り返されると最初は思わず手を上げる事になり、叩くことに抵抗がなくなる。

<中略>

 介護レベル決定も、公平を期すためにSIに任せるように変えたほうが良い。『感情』は大切だが、判断規準に大きな影響を与えてしまうから、感情を交えずにSIが質疑応答や対象者の身の動きから判定するのが一番。介護のロボット化も、要介護人がどれほど我儘でも『怒る』事なく、冷静に対応できるから。

<中略>

 ロボット研究者や製造者は、介護ロボットをトッププライオリティーで開発して欲しいものだ。

「スキルアップしてプロ並みの介護を自分で」は危険な選択

 こちらの投稿からは、投稿された方がお母様に寄り添い、その介護を一生懸命されていることがうかがえます。

 それにもかかわらずこの中で、非常に気になった部分がありました。

 きっとビジネスパーソンとして優秀であった投稿者の方は、人一倍努力することで、数々の目標を達成されてこられたのでしょう。

 「ネットでレシピを調べては新しい料理のレパートリーを増やした。おかずだけでなく、ケーキやクッキーなども作るように。」という部分を拝読しても、その様子をうかがい知ることができます。料理が苦手な私はただただ尊敬してしまいます。

 投稿者の方は介護のプロがやるようなこと、いやそれ以上のことをお母様に差し上げているのでしょう。私が非常に危機感を覚えたのは、まさにそこです。

 美味しい手料理を、自らお母様に作って差し上げることは素晴らしいことです。

 ですが、あえてそこはプロにお願いして、その時間をお母様の介護から離れて自分の時間に充てることで、心の余裕を持っていただきたいのです。

 外食が可能であれば、笑顔でお母様とおいしいお料理を一緒に食べにいく、というのはいかがでしょうか。また、お母様が台所に立つことが可能ならば、介護のプロはお母様と一緒に料理を作ろうとするはずです。料理をすることで生活リハビリにつなげることができるからです。出来上がった料理を「おいしいよ。また作ってね。」と笑顔で伝えることも、気持ちの余裕を持って接するからこそできることです。

 これこそは、介護のプロでは担うことができない「家族にしかできない介護」です。お母様との貴重な時間を楽しく過ごすことこそ、家族が提供できる最高の介護なのです。

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