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 逃げ出す前に以下をお読みください!
 働きながらでも、会社を休まずに「ステップ1:要介護申請」を行う裏技があるのです。
 なんと、包括に電話をするだけで、「ステップ1:要介護申請」のほとんどを代理でお願いすることができるのです。これは「代理申請」と呼ばれています。

働きながら介護する人こそ「代理申請」を活用しよう!

 私は働きながら介護をすることになった方にこそ、「代理申請」を包括に依頼することをお勧めしています。

 介護保険の申請に慣れている包括の職員が、申請のために必要なあれこれを、平日の日中は動けない家族に代わって代理で行ってくれるのです。以下の手順でお願いしてください。

1-1.包括へ「代理申請」を依頼
 包括へ電話をして、「代理申請をお願いしたい」と伝えます。
 そのときに日々の生活の中での不安や困りごとを箇条書きにしておき、電話の際に伝えると効果的です。ここで前回のチェックリストをぜひ使ってください! 上手く取り合ってもらえない場合は、改めて電話し(「上司を出せ!」にならないようにご注意の上……)「センター長をお願いします」と伝えてみてください。

1-2.「申請」のための書類(「介護保険要介護(要支援)認定申請書」)を準備
 書類は役所のサイトからダウンロードできる場合もありますし、包括から送付してもらうことも可能です。このときの注意点として、郵送された書類を親に破棄・紛失されぬよう、送付先は依頼人の住所にします。緊急の場合は申請書の作成も地域包括支援センターが代理することもあります。

1-3.役所へ申請
 印鑑持参の上、親の「介護保険被保険者証」を、親の住む市町村の役所の窓口へもっていき、申請します。ここも地域包括支援センターによる代行も可能です。

もし、親が介護保険証をなくしていたら

 この場合の被保険者証はもちろん、自分のではなくて親のものです。別居していたり、それが遠距離の場合は、「親から保険証を受け取ること」自体が大きな課題になります。介護が始まるまでずっと使わないわけですから、なくしていても不思議はありません。この連載の担当編集者のYさんが、親御さんが介護保険証を紛失していたことに気づき、再発行を受けるための奮闘記を書いています(「母さん、ごめん。『介護保険証』はどこなの?」)。

 Yさんの記事について、自分の経験からすこしフォローしておきますと、被保険者証を紛失していて急いでいる場合、「親に聞いているが見つけられないようで、自分も実家になかなか帰ることできない」とお願いをすれば、受け付けてくれます。気の利いた包括であれば「大丈夫ですよ」と提案してくれるはずです。受け付ける役所としては、同じ組織の中で、介護保険を利用できる方かどうか調べることができますから、証明する書類がなくても受け付けてくれることは、実は少なくありません。

 さて、ここまでくればあとひと息。