みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 フェル号ドゥカティの車検で東京都足立区鹿浜にあるWITH MEへ行ってまいりました。
 ドカが嫁に来てから早くも2年が過ぎたことになるのですな。光陰矢の如し、であります。
 用賀のスターバックスとか、 多摩堤通りのドトール珈琲農園とか、自転車でも楽勝で行ける距離のところへチョイ乗りする程度の、文字通りのカフェレーサー状態ですが、それでも独特の排気音を聞きながら街を流すのは実に楽しい。

レーシングドライバー&ライダーの丸山浩氏が設立した鹿浜のWITH MEへ。
レーシングドライバー&ライダーの丸山浩氏が設立した鹿浜のWITH MEへ。

 昨今の中古バイクの値上がりは、正しく「異常事態」でありまして、往年の名車の爆上がりはもちろんのこと、2年前までは見向きもされなかった車両も、マサカというような高値で取引されています。

「古い名車に乗りたいが、あまりにも高い。パーツの供給も不安だし……」という人は結構多い。そんなカスタマーの要望に応えたのがこちら。WITH MEが独自開発したCB900Fのレプリカキットです
「古い名車に乗りたいが、あまりにも高い。パーツの供給も不安だし……」という人は結構多い。そんなカスタマーの要望に応えたのがこちら。WITH MEが独自開発したCB900Fのレプリカキットです

 ホンダCB900F。40年も前のバイクなのに、程度の良い個体は軽く200万円を超えてくる。中には300万円オーバーなんて車両もある。それじゃあんまりだ、ということで、つい最近まで市販されていたCB1100Fをベースに、900F仕様にしてしまおうというキットがあります。上の写真の手前がレプリカ。後ろがオリジナル(その奥が今回車検に出した私のドゥカティ)。

ただの丸コピではなく、現代風に乗りやすくアレンジするのがWITH ME流。 ご覧のようにオリジナルのタンクはシートに向かってストンとまっすぐな線ですが、これだとニーグリップがしにくく、長時間乗ると膝が痛くなってくるのだそうです
ただの丸コピではなく、現代風に乗りやすくアレンジするのがWITH ME流。 ご覧のようにオリジナルのタンクはシートに向かってストンとまっすぐな線ですが、これだとニーグリップがしにくく、長時間乗ると膝が痛くなってくるのだそうです
レプリカは膝が当たる部分を絞っており、ニーグリップがしやすいデザインになっている。なるほど。バイクを知り尽くした人がデザインしただけのことはありますな
レプリカは膝が当たる部分を絞っており、ニーグリップがしやすいデザインになっている。なるほど。バイクを知り尽くした人がデザインしただけのことはありますな

 なんだか急に寒くなってきましたね。宮崎にサーフィンをしに行っても、これからはそう長時間海に入れないでしょうから、あちらでバイクに乗るもの良いかもしれません。こいつを置いておくのもアリかな……なんて考えています。

 ということで本編へとまいりましょう。

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