みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 宮崎用のフェル号カングーが納車されました。
 東京で買ったので、宮崎までは自力で持っていく必要があります。

 前回ハイエースで宮崎を往復した際は、横須賀から北九州行きのフェリーを利用したのですが、宮崎を左に見ながら九州を北上し、また陸路で南下するルートはいくらなんでも時間がかかり過ぎました。船旅自体は快適そのものでしたが、船に乗っている時間が23時間もあるのですからね。今回は時間が限られていたので、神戸まで自走して、そこから宮崎港へ入るルートを選びました。

神戸港までは拙宅からちょうど500km。港は高速を降りてわずか3分の場所にある。これは便利。
神戸港までは拙宅からちょうど500km。港は高速を降りてわずか3分の場所にある。これは便利。

 今までたくさんのクルマに乗り継いできましたが、ドイツ車8割、国産2割といった具合。思えば60歳にして初のフランス車購入です。高速は極めて快適でした。しなやかなのに芯が強い。カングーはまもなく新型が売り出されるとのこと。これはすぐに試乗しなければなりません。

船内は下から乗用車スペースが3層にトラックスペースが2層。さらに客室スペースが2層に乗員スペースが1層の8層構造。無機質な空間が映画『ブレードランナー』のようで気分がアガります。
船内は下から乗用車スペースが3層にトラックスペースが2層。さらに客室スペースが2層に乗員スペースが1層の8層構造。無機質な空間が映画『ブレードランナー』のようで気分がアガります。

 神戸―宮崎のフェリーは新造艇が導入され、新型と旧型が交互に往復しています。
 私が乗ったのは、曜日の都合で旧型のほう。料金は同じなのですから、そりゃ新型のほうが良いですわな。

床はサビサビで、相当年季が入っています。隣に止まっているトライクの方と降船時の待ち時間にお話ししたら、なんと2100ccにボアアップされているとのこと。2L超! 私のカングーより大きいエンジンじゃないですか。
床はサビサビで、相当年季が入っています。隣に止まっているトライクの方と降船時の待ち時間にお話ししたら、なんと2100ccにボアアップされているとのこと。2L超! 私のカングーより大きいエンジンじゃないですか。

 夜7時に神戸を出て、朝の8時半に宮崎へ着く。食事をして、一杯飲んで、ぐっすり眠ったらもう宮崎です。しかも私が借りている宮崎の部屋は港からクルマで5分の場所にある。到着した日もフルに使えるのです。これは便利。

宮崎港は狭いため、大きな船は自力で転回ができません。タグボートがやってきて、180°方向転換のお手伝い。
宮崎港は狭いため、大きな船は自力で転回ができません。タグボートがやってきて、180°方向転換のお手伝い。

 港の入り口には8時に着いているのですが、この転回と着岸に結構な時間がかかり、到着は予定通りの8時40分。まあ全長170m。総重量1万1933tの大きな船ですからね。

 宮崎ではたっぷりサーフィンをしたり……。

宮崎洋食界の若きエース、藤澤賢二くん。彼と一緒に海に入ると、要所要所でポイントレッスンしてくださるのですが、これが実に“効く”のです。自分で言うのもナンですが、実力が1段階上がった感じです。賢二くん、ご指導ありがとうございました!
宮崎洋食界の若きエース、藤澤賢二くん。彼と一緒に海に入ると、要所要所でポイントレッスンしてくださるのですが、これが実に“効く”のです。自分で言うのもナンですが、実力が1段階上がった感じです。賢二くん、ご指導ありがとうございました!

 ……沢登りをしたりして、楽しく過ごしました。

 トライアスロン仲間の富田靖生くん。2年前から始めた沢登りにドハマりして、今では毎週沢に通っているのだとか。いやこれは楽しい。私も中学の頃に丹沢の沢を登ったりしていたのですが、こうして沢に入るのは45年ぶり。今はシューズを含め道具の進化がすごいんですね。

いや最高に楽しかった。トミーありがとう!
いや最高に楽しかった。トミーありがとう!

 ということで本編へとまいりましょう。
 アイシン製MCBの続編です。

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