みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 LEXUSが作った高級ヨット、LY650に乗ってきました。
 「驚きと感動の提供」を目指す、というLEXUSのフィロソフィーを具現化したラグジュアリーな空間に感動し、荒れた海をピタリと安定して走る優れたパフォーマンスと静寂性に、ただただ驚愕いたしました。バルクヘッド(船の内部を仕切る隔壁)を、消音材を挟み込んだサンドイッチ構造にしているため、ホント静かなんですよ。

この堂々たる船体を見よ! 全長19.94メートル。全幅5.76メートル。燃料タンクの容量は実に4012リットル。
この堂々たる船体を見よ! 全長19.94メートル。全幅5.76メートル。燃料タンクの容量は実に4012リットル。

 当日の海は天気晴朗なれども波高し風強し、の日本海海戦状態でありまして、出港が危ぶまれるほどのコンディションでしたが、走り出してしまえばこれが面白いくらいピタリと安定する。
 いや、これはすごい。

この写真から当日の波風がお分かりいただけますでしょうか。
この写真から当日の波風がお分かりいただけますでしょうか。

 もちろん私も操船させていただきました。フルスロットルにするとなんとGPS読みで36ノット(1ノット=時速1.852km)もの速度が出る。高速の状態で最大舵を当ててもそれほど大きく船体が傾かないでググッと回転する。感動の安定性。LEXUSのクルマに例えればLSを船にしたようなイメージです。

船室の屋上部分に当たるフライブリッジで操船しました。
船室の屋上部分に当たるフライブリッジで操船しました。

 それにしてもこの安定性はどこからもたらされるのでしょう。基本設計や重量バランスのよさもあるのでしょうが、大きな要因の一つがこの装置にあります。

ジャイロと呼ばれる船体安定装置です。この中に大きな地球ゴマのような回転体が入っていて、ブンブン回っている。最近の高級船には大抵これが積まれているそうです。
ジャイロと呼ばれる船体安定装置です。この中に大きな地球ゴマのような回転体が入っていて、ブンブン回っている。最近の高級船には大抵これが積まれているそうです。

 製造はアメリカのヨットビルダーによるものですが、トヨタ生産方式を製造現場に導入し、生産性と品質の向上を図っている。高級ヨットの製造現場には、そもそも“生産性”なんて概念が薄かったでしょうからね。最初は向こうも面食らったのではありますまいか。

こちらがマスターステートルーム。進行方向に対してベッドが垂直に配されています。奥の方には個別のトイレとシャワールームと洗面台がある。ラグジュアリーです。
こちらがマスターステートルーム。進行方向に対してベッドが垂直に配されています。奥の方には個別のトイレとシャワールームと洗面台がある。ラグジュアリーです。

 何とも贅沢なひとときを過ごしてまいりました。ありがとうございました。

当日ご一緒した日本ボート・オブ・ザ・イヤーの面々と。みなさまフネの大ベテラン。一緒に乗せていただくと本当に勉強になります。
当日ご一緒した日本ボート・オブ・ザ・イヤーの面々と。みなさまフネの大ベテラン。一緒に乗せていただくと本当に勉強になります。

 ということで本編へとまいりましょう。

 熱気球ホンダグランプリ 2021 佐賀インターナショナルバルーンフェスタ観戦記であります。

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