みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。

 週末は自衛隊の町としてその名も高い、北海道・名寄へ鹿撃ちに行ってまいりました。

名寄市長加藤剛士氏、名寄駐屯地司令山﨑潤閣下、名寄駐屯地第3普通科連隊升川さん、大居さん。東京からは友人のMくんが参加しました。
名寄市長加藤剛士氏、名寄駐屯地司令山﨑潤閣下、名寄駐屯地第3普通科連隊升川さん、大居さん。東京からは友人のMくんが参加しました。

 射撃歴10年の升川さん。散弾銃を10年経験し、今年からようやくライフルを所持できるようになりました。いくら自衛隊の中で射撃の腕が達者でも、外の免許は別なんですな。

当日は早朝4時出発で、日の出とともに狩猟を開始します。朝日が美しい。
当日は早朝4時出発で、日の出とともに狩猟を開始します。朝日が美しい。

 鹿を見つけると遠くから鹿の鳴き声に似た“鹿笛”をピーピーと吹き鳴らします。すると縄張り意識の強い鹿がピクッと反応しその場に立ち止まる。中には笛の音が聞こえた方向目指してまっしぐらに突進してくる猛者もいる。鹿の習性を利用した狩りの方法です。

でもまあそう都合よく鹿が見つかるわけではありません。険しいブッシュを抜け、鹿を探します。
でもまあそう都合よく鹿が見つかるわけではありません。険しいブッシュを抜け、鹿を探します。

 ちなみに升川さんは自衛隊でスキーの教官を指導する“教官の教官”です。今年3月の名寄駐屯地取材で一緒に滑りましたが、踵(かかと)が固定されていない山スキーでバンバン滑る姿はほとんど神の領域でした。

このような弾を使います。30-06スプリングフィールド弾。世界中で使用されるため流通量が多く比較的安価(といっても完成品の実包だと1発500円)。通の間ではサンレーレーロクとかレーロクとか呼ばれるそうです。
このような弾を使います。30-06スプリングフィールド弾。世界中で使用されるため流通量が多く比較的安価(といっても完成品の実包だと1発500円)。通の間ではサンレーレーロクとかレーロクとか呼ばれるそうです。

 銃はフィンランドはサコー社「サコーフィンライト」。銃身が短く取り回しがいいため、山をよく歩く猟風のハンターに好まれるそうです。

見事に一発で仕留めました。あまりグロな写真は載せられないので、比較的ライトなやつを。喉元を切り開き、すぐに心臓を一突き。とどめを刺すと同時に血抜きを行います。この血抜きを速やかに行わないと肉が食べられなくなってしまうのです。
見事に一発で仕留めました。あまりグロな写真は載せられないので、比較的ライトなやつを。喉元を切り開き、すぐに心臓を一突き。とどめを刺すと同時に血抜きを行います。この血抜きを速やかに行わないと肉が食べられなくなってしまうのです。

 獲物までの距離は約200メートル。散弾銃との一番の違いはこの射程にあります。スコープを覗くと大きく見えるのでしょうか、隣にいるとほとんど点にしか見えない距離です。それでも命中すると鹿がビクンと跳ね上がり、2,3歩走ってからバッタリ倒れるのが見える。

解体した肉はもちろん、頭部や内臓などの食べられない部分も持ち帰ります。最近は害獣駆除の名の下に、撃ちっぱなしで死体を放置して帰ってしまう不届き者もいるそうです。最低限のマナーは守らなくてはなりません。
解体した肉はもちろん、頭部や内臓などの食べられない部分も持ち帰ります。最近は害獣駆除の名の下に、撃ちっぱなしで死体を放置して帰ってしまう不届き者もいるそうです。最低限のマナーは守らなくてはなりません。

 名寄駐屯地からは他にも大勢の方がサポートメンバーとして参加してくださいました。

 大留さん、石黒さん、吉田類さん……じゃなくて斎藤さん。大変お世話になりました。ありがとうございました。また1月に遊びましょう!

 ということで本編へとまいりましょう。
 BMWモトラッドのインポーターインタビュー続編です。

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