:ロケットの種類が違うからです。ロケットは大きく分けて2種類あります。固体と液体です。固体の燃料は火薬です。液体はウチみたいに炭化水素系のものを燃料としたものと、ハイパーゴリックといわれる、ちょっと特殊な自己着火性のものがあります。2つの液体を混ぜるだけで爆発的に燃焼するので、とても便利なのですが、ヒドラジンなどの毒性の強いものを使うのが問題です。初期の頃のICBM(大陸間弾道ミサイル)は、このハイパーゴリックが主流でした。その中でモクモク煙が出るのは固体燃料だけなんです。

点検が終わり立ち上げ作業に入る。横になっていると小さく見えるが、立つとやはり10メートルは大きい。
点検が終わり立ち上げ作業に入る。横になっていると小さく見えるが、立つとやはり10メートルは大きい。

F:種子島で打ち上げるやつはメチャ煙が出ていますよね、H-IIAは固体燃料ということですか?

:あれは固体と液体の組み合わせです。水素を燃料とした真ん中のコアと、横に付いている固体ロケットの合わせ技で、バーンと打ち上げているんです。

F:複数のエンジンを「せーの」で同時に点火するということですか?

:そうですね。実際には液体の方が数秒早いのですが、ほぼ同時に点火して、モクモク上がっているんです。

F:どうしてそんな面倒なことをするのですか。1種類のエンジンでやればシンプルで安くできるのに。

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この記事はシリーズ「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

セミナー開催 フェルディナント・ヤマグチ流「部下育成」!

 本コラムの著者、フェルディナント・ヤマグチ氏が「日経ビジネス課長塾オンデマンド」主催のセミナーに登壇します。

 今回、課長塾オンデマンドではあえて、「企業人としてのヤマグチ氏として、登壇してください」とお願いしました。なぜならヤマグチ氏は、「コラムニストとの両立」という多忙な生活を、20年もの長きに渡り成立させてきた人だからです。本セミナーでは、そんなヤマグチ氏ならではの(仕事についての)方法論に迫ります。

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