こちらの記事は2015年2月9日に「日経ビジネスオンライン」に掲載された「走りながら考える」の第272回です。日経ビジネスオンラインの終了により一般公開を終えていましたが、本連載600回を記念しまして同一の内容を再掲載することとなりました。

 記事の内容はヨタ話を含めて掲載当時のものです。リンクが切れている箇所もありますがご了解ください。また、大変残念ですが、コメント欄の再掲載は叶いませんでした。

今回再掲載する記事は以下の通りです。

■2015年1月13日(火)
600回記念再掲載 また広島へ!? 車内で受ける"骨太講座"
第268回 マツダ 「人馬一体塾」 その1

■2015年1月19日(月)
600回記念再掲載 みんなが「良い」と思うクルマの作り方
第269回 マツダ「人馬一体塾」 その2

■2015年1月26日(月)
600回記念再掲載 「お前ら10年早い!」BMWの爺様に吼えられた
第270回 マツダ「人馬一体塾」 その3

■2015年2月2日(月)
600回記念再掲載 「あいつオモロイやないか」で会社が変わった。
第271回 マツダ「人馬一体塾」 その4

■2015年2月9日(月)
600回記念再掲載 「怖さを感じさせないことこそが最大の恐怖」
第272回 マツダ「人馬一体塾」 その5

■2015年2月16日(月)
600回記念再掲載 「そんなことはカタログのどこを見ても書いていませんけどね」
第273回 マツダ「人馬一体塾」 その6

 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 先週の斑尾に続き、この週末は八方尾根に滑りに来ております。
 2週連続の晴天に恵まれたのは日頃の善行の賜でありましょうか。

 今回はHEADの関口社長のご配慮で、発表前の2015/16年モデルに試乗させて頂くという幸運に恵まれました。

何たる幸運。未だディーラー試乗会も行われていないマッサラの来期モデル。

 関口社長は白馬高校スキー部を優秀な成績で卒業されたスキー選手でございまして、同級生は地元で有名な不良関係の方ばかりであります。私は学生の頃、当地の宿屋で冬のあいだ居候をしていたのですが、そこの大ワル次男が関口社長と同級生であるということが後日判明いたしまして、世の中狭いものだなぁと感嘆した次第です。ちなみに一時はプロのデュアルレーサーとして鳴らした中ワルの長男は、今ではすっかり嫁の尻に敷かれてしまい、単なる宿屋のオッサンに成り下がってしまいました。人生いろいろです。

板はこちらで用意して頂きました。HEADスポーツステーション白馬。スタッフのみなさま、お世話になりました。
今回のツアーはフォルクスワーゲン・グループ・ジャパンの元会長・社長である梅野“Tommy”勉さんとご一緒させて頂きました。梅野さんは同社社長在任中、フォルクスワーゲンの「8年連続輸入車販売トップ」の偉業を成し遂げたプロフェッショナルです。左から3番目のオレンジ色のニクいヤツは、私の兄貴分である的場徹弁護士です。

 的場弁護士には、「殉愛」の出版差し止め請求と名誉毀損訴訟でお忙しい中をご一緒頂きました。兄ぃは原告代理人、つまりたかじんさん長女側の弁護士なんですね。ちなみに東スポが書いた地裁前の「百田逃げやがった」発言は、「絶対に言っていない。東スポの捏造だ!」と強く否定されておられます。まぁ東スポですからね。

最近は2ch界隈のアンチさくら派の方々からも「的兄ぃ」と呼ばれるようになり、当人は大変困惑しておられます。

 今回も定宿としている白馬東急に泊まりました。そう、ここはなぜか「東急」の名前が残っている。スキー場もゴンドラ上のステーションも貸しスキー屋も売れたのに、ここだけは日本スキー場開発が買ってくれなかったのです。良いホテルなんですけどね。

白馬東急の正面。ロシアンルーブル暴落の影響で、今年はロシア系の客が激減していました。代わりに台頭しているのはやはり中国系。スキーをせず「雪見」だけの優雅な客もいるそうです。

 夜はアンクルスティーブンスで極上のメキシコ料理を。こんな山奥で本格的なメキシカンを楽しめるとは。外人客多し。というか我々以外は全て外人でした。彼らはどこで情報を仕入れるのでしょう。

珍しいテキーラの飲み比べもやらせてもらいました。大野さん。ありがとうございました。

 さてさて、白銀に思いを馳せつつ本編へと参りましょう。

 マツダの操安エンジニア、虫谷泰典さんの骨太講座、第5弾であります。

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