こちらの記事は2015年2月2日に「日経ビジネスオンライン」に掲載された「走りながら考える」の第271回です。日経ビジネスオンラインの終了により一般公開を終えていましたが、本連載600回を記念しまして同一の内容を再掲載することとなりました。
記事の内容はヨタ話を含めて掲載当時のものです。リンクが切れている箇所もありますがご了解ください。また、大変残念ですが、コメント欄の再掲載は叶いませんでした。
今回再掲載する記事は以下の通りです。
■2015年1月13日(火)
600回記念再掲載 また広島へ!? 車内で受ける"骨太講座"
第268回 マツダ 「人馬一体塾」 その1
■2015年1月19日(月)
600回記念再掲載 みんなが「良い」と思うクルマの作り方
第269回 マツダ「人馬一体塾」 その2
■2015年1月26日(月)
600回記念再掲載 「お前ら10年早い!」BMWの爺様に吼えられた
第270回 マツダ「人馬一体塾」 その3
■2015年2月2日(月)
600回記念再掲載 「あいつオモロイやないか」で会社が変わった。
第271回 マツダ「人馬一体塾」 その4
■2015年2月9日(月)
600回記念再掲載 「怖さを感じさせないことこそが最大の恐怖」
第272回 マツダ「人馬一体塾」 その5
■2015年2月16日(月)
600回記念再掲載 「そんなことはカタログのどこを見ても書いていませんけどね」
第273回 マツダ「人馬一体塾」 その6
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
真夏のニュージーランドから帰国いたしまして、今度は雪深い長野県は斑尾高原に来ております。

金曜日は何だかんだと本業の仕事が長引いてしまい、出発するのが遅くなってしまいました。メシも食わずに東京駅へ着いたのが21時20分。21時28分発の新幹線に何とか駆け込んで、ヤレヤレとカツサンドなんぞを頬張ります。
しかしさすがに新幹線は速い。メールを何本かやっつけていれば、あっという間に長野駅です。駅前でタクシーを拾い、一路斑尾高原へと向かいます。雪道をズリズリ滑らせながらブッ飛ばす運転手さんのお陰で、何と12時前に宿に到着してしまいました。怖かったけど早かった。東京から2時間半で斑尾に着けば上出来でしょう。


今回行った斑尾高原スキー場は、2005年まで斑尾高原開発なる企業が所有・運営していたのですが、ご多分に漏れず経営破綻してしまいまして、不動産ファンドのダヴィンチにいったんは買収されることになります。ええ、芝の軍艦ビルを1430億円で買収した、あのダヴィンチですよ、母さん
後に同社は勇猛果敢な投資が裏目に出て債務超過となり、上場廃止の憂き目に遭う訳ですが、そこに次なるオーナーとして登場したのがマックアース。次々とスキー場を買収し、今や日本最大30箇所のスキー場を運営し、「リゾート再生」を標榜する新進の企業であります。凄いですね。

嘗ての王者プリンスは、あんなにたくさん有ったスキー場をシティグループに安値で買い叩かれたり、経営困難で無償譲渡を申し入れた地方自治体に「タダでも要りません」と断られてやむなく閉鎖したりして、今や9箇所しか運営していないのですから、文字通り隔世の感あり。盛者必衰とはこのことでしょう。
マック社はゲレンデの整備も全て自前で行っているそうですが(昨今は外部の専門会社に委託するケースが多いのです)、残念ながらこちらの圧雪はお粗末と言わざるを得ない。
往復させるピステンのピッチが大き過ぎて圧雪にムラがあるため、コースに長い段差の筋がついているのです。朝イチの空いている時間にカッ飛んで行くと、とても怖い思いをする。ここは要改善です。パトロールやスキー学校の教師諸公も、コースの状況は正確に会社側に伝えるべきでしょう。せっかくのバーンが台無しです。

とまれ、スキーはやはり楽しい。
来週のヨタは白馬方面からお送りいたします。

広告に敬意を表して、普段はあまり飲むことのない缶コーヒーを1本購入いたしました。
ムチャ甘かったです。10日分の糖分をイッキに摂取したような印象です。
さてさて、今回のヨタは短めに切り上げて、早速本編へと参りましょう。
マツダの操安エンジニア虫谷泰典さんから教わる「骨太講座」第4弾です。
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