こちらの記事は2015年1月26日に「日経ビジネスオンライン」に掲載された「走りながら考える」の第270回です。日経ビジネスオンラインの終了により一般公開を終えていましたが、本連載600回を記念しまして同一の内容を再掲載することとなりました。

 記事の内容はヨタ話を含めて掲載当時のものです。リンクが切れている箇所もありますがご了解ください。また、大変残念ですが、コメント欄の再掲載は叶いませんでした。

今回再掲載する記事は以下の通りです。

■2015年1月13日(火)
600回記念再掲載 また広島へ!? 車内で受ける"骨太講座"
第268回 マツダ 「人馬一体塾」 その1

■2015年1月19日(月)
600回記念再掲載 みんなが「良い」と思うクルマの作り方
第269回 マツダ「人馬一体塾」 その2

■2015年1月26日(月)
600回記念再掲載 「お前ら10年早い!」BMWの爺様に吼えられた
第270回 マツダ「人馬一体塾」 その3

■2015年2月2日(月)
600回記念再掲載 「あいつオモロイやないか」で会社が変わった。
第271回 マツダ「人馬一体塾」 その4

■2015年2月9日(月)
600回記念再掲載 「怖さを感じさせないことこそが最大の恐怖」
第272回 マツダ「人馬一体塾」 その5

■2015年2月16日(月)
600回記念再掲載 「そんなことはカタログのどこを見ても書いていませんけどね」
第273回 マツダ「人馬一体塾」 その6

 みなさまごきげんよう。フェルディナント・ヤマグチでございます。

 ニュージーランドはオークランドにきております。
 こちらで開催されるIRONMAN 70.3 Aucklandに出場するためです。

都市と自然が見事に融合し、風光明媚という言葉がピッタリのオークランド。こちらに来るのは実に8年ぶりのこと。前回はヘリスキーの帰りにチラッと寄っただけでした。

 英連邦王国の一員で、我が国と同じ左側通行/右ハンドルのニュージーランド。お隣オーストラリアの場合は一応自動車メーカーが存在しますから、国内産業保護のために新車にも中古にもバカ高い輸入関税がかかるのですが、ニュージーランドには保護すべきメーカーが無い。だから日本仕様の中古をほぼスルーで輸入することが出来る。

 故にこちらには日本製中古車が溢れておりまして、ヘタをすると麻布や六本木よりも日本車比率が高い。燃費の良いプリウスなんかは大人気です。

ははは。日本仕様の中古プリウスをそのまま持ち込んだのでしょう。Uberで呼んだクルマのディスプレイは日本語設定のままでした。「絵を見りゃだいたい分かるよ」とのこと。そりゃそうだ。訛りの強い英語の運ちゃんはインド人・パキスタン人多し。

 インド人、パキスタン人だけでなく、街には多くの人種が歩いています。
 何とここオークランドでは200を超える国からの移民を受け入れているのです。住民の移民比率は実に40%。そしてアジア人比率のまた多いこと。その比率はまさかの23%!

 オークランドに限っての話ですが、市民のざっくり4人に1人がアジア人なのです。そしてここでもやはり中国人の伸びが凄い。それを脅威に感じる白人キィウィも少なくないそうです。

今回はこんなメンツで行きました。

 左から丸紅大出くん、私、東京レストランツファクトリー渡邉 仁氏、BALS髙島郁夫氏、レバレッジ本田直之氏、ブラマンテ田島弓子氏、ゼットン稲本健一氏。

 で、毎度おなじみの忘れ物。
 今までもフロントホイールやらヘルメットやらトライウェアやら色々なものを忘れてきましたが、今回はまた重要な部品を……。Di2のバッテリーです。

 昨今のロードバイクは(自転車のくせに)電動変速機が流行りでありまして、私のバイクにもそれを装着しています。当たり前ですが電動変速機は電源が無ければ変速が出来ません。自転車は非力な人間がエンジンですから、路面状況に併せてこまめに変速する必要が有るのです。特にこの大会のような坂道の多いコースでは尚更です。

 その肝心要のバッテリーを家に置いてきてしまった。これは致命的です。こんなものはなかなか海外で入手できません。

嗚呼しかし。捨てる神あれば拾う神あり。なんとイナケンこと稲本健一選手がスペアを持ってきていたのです。「まったくしょうがねぇなあフェル兄。ホレ」。「ははー。ありがとうございます」の図。
何とかスタートすることが出来ました。神様仏様イナケン様。

 いやあ助かりました。今度ばかりは本当にダメかと思いました。イナケンありがとう!

 無事に出場は出来たのですが、頸椎の故障でロクにトレーニングもしていないので結果は惨憺たるものでした。しかし今回の完走は次の大会への大きな自信になりました。身体と相談しながら、東京マラソンへ繋げていきたいと思います。

無事完走。6時間を切るのがやっとでしたが、今回のレースは非常に有意義でした。

 一方、今回のレースでは不幸な事故も起きてしまいました。何と本田直之選手がコース上のパイロンに激突し、転倒してしまったのです。骨折や脱臼などの大怪我には至りませんでしたが、アスファルトの上を転がったので裂傷が酷い。うわぁ、痛そう……。

それにしてもベテランらしからぬ事故を起こしたものです。骨が折れなかったのは不幸中の幸いというものでしょう。レースで転倒したのはこれが初めてのこと。

 どんなに気を付けていても事故は起きてしまうものです。
 クルマの運転も気をつけたいものです。

 レースの後は近郊のワイナリー巡りをしたのですが、それはまた別の機会に書きましょう。
 NZワイン界も中国パワーが“脅威”となっているようで……。

 さてさて、長いヨタを飛ばした所で本編へと参りましょう。
 マツダの骨太講座の続きです。

続きを読む 2/9 味付けしか違わない、2台のプレマシー

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